「中古ケータイ」という販売形態が一般的になって1年ほどが経った。「白ロム」という独特の単語や、「SIMカードを差し替えれば簡単に最新機種が使える」といった仕組みも一般に広く知られてきた。

アキバでは中古ケータイを扱うショップがどんどん増えている。一般への認知度も高まりつつあるが、価格や在庫などの最新状況を改めて調べてみた(画像クリックで拡大)

 前回掲載した「アキバで活気づく中古ケータイ最新事情、危険な『赤ロム』とは?」は、中古ケータイ普及期における販売状況を解説した。半年ほど経過した現在の中古ケータイ市場について、最新事情をショップに取材した(商品の価格や在庫は、すべて1月中旬調べのもの)。

最新モデルも未使用品が多数並んでいる。価格も意外と安い!

 「年末に入荷した最新端末は、またたく間に売り切れてしまった」と語るのは、イオシス アキバ中央通店の石山祐輔氏。各キャリアの冬春モデルは発売間もないが、すでに多くの商品が中古ショップの店頭に並び始めている。特に、NTTドコモの「PRIMEシリーズ」やソフトバンクモバイルの「900シリーズ」などの最新モデルの人気が高く、品薄な状態が続いているという。

秋葉原の中古ショップでは、2009年末に登場したばかりの最新モデルも多数並んでいる。新品同様の未使用品も多く、キズや汚れを気にする必要がないのが魅力だ(画像クリックで拡大)

NTTドコモの場合、売れ筋のSMARTシリーズ(左)だけでなく、多機能のPRIMEシリーズ(右)も手に入る。価格は、店頭で新品を購入するよりも1万円以上は安い(画像クリックで拡大)

 NTTドコモの最新モデルは、意外に割安な点が人気の理由だ。「F-03B」は3万3800円、「SH-02B」は3万9800円と、冬春モデルはおおむね3万〜4万円前後が相場だ。バリューコースの一括払いだと、それぞれ5万円台半ばから後半は出さないといけないので、中古ケータイの買い得度は高い。

 逆に、ソフトバンクモバイルは最新モデルの価格が高止まりしており、動きが鈍いという。特に、2009年夏モデル以降のハイエンド端末は入荷数が少なく、その傾向が顕著だ。大画面のタッチパネル液晶を搭載する「941SH」は5万9800円と、なかなか手が出せない価格。だが、一般の量販店で新品を割賦購入するとなれば、端末代金だけでも10万円を超えてしまう。人気のハイエンドモデルを指名買いする客にとっては、高値安定とはいえ中古ケータイは価格的なメリットが大きい。

ソフトバンクモバイルも最新モデルから型落ちモデルまで豊富にそろう。ハイエンドモデルは価格が高めだが、それでも新品を購入するよりは安い(画像クリックで拡大)

 近ごろ売り上げを伸ばしてきたのがauだ。競合キャリア2社と比べると、中古価格の安さがユーザーの支持を集めている要因だ。最新モデルの「CA004」でも1万9800円と2万円を切っており、少ない予算で最新モデルへ機種交換できるのが魅力だ。

 au端末には特有のデメリットもある。auの中古ケータイは、SIMロック解除の手続きをしなければ利用できないのだ。手続きは直営店のauショップに行く必要があり、手数料として2100円が必要。SIMカードを差し替えるだけで使えるようになる競合キャリアと比べると、やや手間はかかる。

最新モデルでも手ごろな価格なのがau。購入後、SIMロックを解除して端末を使えるようにする手続きが必要になるが、価格の安さは大きな魅力だ(画像クリックで拡大)

※価格情報は1月中旬調べ。価格は変動する可能性があり、在庫切れになるケースもあります。特記無き場合は税込み価格です。