「B級グルメ」が絶好調だ。というよりデフレ&外食不況の時節柄、B級グルメ以外は壊滅状態ともいえる。もともと下世話なテレビの世界でも、以前にも増して、気どった「美食」より「B級」という傾向が加速度的に強まっている。たとえば、良質なグルメ情報を送り出してきた関西の人気番組『水野真紀の魔法のレストラン』(水曜18:55~19:54、毎日放送)の本郷義浩プロデューサーや、同番組ブレーンの門上武司さん(雑誌『あまから手帖』編集主幹)によると、今年に入ってから「激安」や「B級」といった話題しか数字を取らなくなり、番組の方向性を変えざるを得ない状況と聞いた。参考までに過去2年間に東京エリアで放送された全番組のメタデータ(=番組詳細内容)を、キーワード「B級グルメ」で検索してみると、昨年2008年(1~11月)が65件であったのに対して、今年2009年は同期間に210件もがヒットしてくる。単純計算で3倍以上だ。日経MJの「2009年ヒット商品番付」にランクインした「食」関連の話題が、「餃子の王将」であることからも、「価格」や「費用対効果」が選択肢の最重要ポイントになってきている状況がうかがい知れる。

 ということで、長年にわたってB級グルメ界を牽引してきた立役者の一人でもあり、今まさにビッグウェーブが来ている「B級グルメ王☆柳生九兵衛」氏と一緒に、「2009年のB級グルメ10大ニュース」を選出してみることにした。緊急セレクション会議の会場となったのは、柳生氏イチオシの「もつやき 赤坂酒場」だ。ここは、「もつやき処い志井」「新宿ホルモン」「日本再生酒場」などを経営する「い志井グループ」の中でも、都心にあって最安値といえるお店。「立ち飲み」「横丁」「ホルモン」ブームの仕掛け人的存在であるい志井グループの看板店で、ハイボールのジョッキ片手に串モノ1本95円をつつきながら、体重100キロオーバーの柳生氏とふたりで飲んで食べて約2時間で合計5,620円。そんなこんなで選んだ「2009年!B級グルメ10大ニュース」をご覧いただくことにしよう。

柳生九兵衛氏と「もつやき 赤坂酒場」にて(画像クリックで拡大)

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2009年!B級グルメ10大ニュース