年末商戦を迎え、パソコンでデジタル放送の視聴や録画ができる地上デジタルチューナーの注目が高まっている。理由のひとつは、製品の低価格化が急速に進んできたことだ。昨年までは1万円台後半の製品が主流だったが、現在では1万円以下にまで安くなった。海外メーカーを中心とする激安品は、なんと5000円を切る価格のものも登場した。

 ワンセグチューナーほどの小型モデルの登場も、人気に火を付けている。USBメモリーほどの大きさのチューナーを持ち歩けば、手持ちのノートPCがいつでもハイビジョンテレビに変身するのだ。

全般に価格は下落傾向、8000円前後が中心価格帯に

 「すでにワンセグチューナー並みの安さですよ」と語るのは、ツクモパソコン本店の勝谷 潔氏。最近の地デジ関連機器の値下がりぶりには、ショップ店員も驚きの色を隠せないようだ。

 売れ筋は、バッファローの低価格モデル「DT-H10/U2」。価格は7980円だ。機能面で突出した部分はないが、作業の合間に野球中継を見たい…という使い方ならば十分だ。画質の美しさは、ワンセグとは比べものにならない。USB接続タイプは、デスクトップPCやノートPCで兼用できるので人気が高い。

大手周辺機器メーカーの地デジチューナーは、最新モデルでも8000円を切る商品が続々と登場している(画像クリックで拡大)

 あきばお~で人気があるのが、恵安の「KTV-FSUSB2」。価格は6399円と、バッファロー製品と比べて2割近く安い。同店では、さらに安い4999円というダイナコネクティブ製の「DY-UD200」も取り扱っている。もちろん、視聴に必要なB-CASカードも同梱している。

恵安の「KTV-FSUSB2」。価格は6399円と、かなりの安さだ(画像クリックで拡大)

ダイナコネクティブの「DY-UD200」は、さらに安い4999円! この価格ながらリモコンも付属している(画像クリックで拡大)

 国内の一流メーカーモデルと激安モデルの違いは、おもに付属の視聴・録画用ソフトウエアの使いやすさにある。激安モデルは、起動やチャンネル変更に時間がかかったり、EPG(電子番組表)の使い勝手や表示レイアウトが悪かったりすることが多い。もちろん、画質の差はほとんどないので、使い勝手の悪さをガマンできるならば激安モデルもお薦めだ。

 激安モデルの倍以上するモデルも存在する。アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/VZ」(1万4800円)は、地デジ+BS/110度CSデジタル放送が受信可能な3波チューナーを内蔵する高性能モデル。独自開発の付属ソフトウエア「mAgicTV Digital」は、CMの自動検出機能やBlu-rayへのムーブ機能など、充実した機能を持つ。録画した番組を便利に活用したいならば、価格だけでなく付属ソフトウエアのよしあしも検討材料にするべきだろう。

 デスクトップPCに内蔵するタイプでは、PCI Express接続タイプが主流になりつつある。大容量のデータ転送が必要なデジタル放送との相性がよいのだ。なかでも、アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS3」(1万2800円)や、同社のBS/CSデジタル対応モデル「GV-MVP/VS」(1万4800円)はよく売れているという。

 以前は、PCI接続タイプの内蔵用モデルが売れていたが、以前ほどの人気はなくなっている。PCIバスの拡張スロットを搭載しないデスクトップPCが増えてきたからだ。転送速度が劣ることもあり、あえてPCI接続タイプを選ぶ理由はないだろう。