ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回取り上げるのはWindows 7。発売から1カ月以上が経過し、実際に使い込んだ実感を紹介したい。Vistaより「軽い」と評判で出だし好調の新OSに不満はない? 戸田氏が出した結論とは?

 Windows 7の製品版を使い始めてから、1カ月以上経過した。毎日仕事で使っているので、現実的な良しあしがだいぶ見えてきた。仕事柄、古い環境も残してあるので、Windows XP、Windows Vistaとの使い比べもできる。Mac OSとの比較もできる。鳴り物入りで登場したWindows 7の実力を実感としてチェックしていこう。

 この1カ月で、改めて思うのがWindows Vistaが遅かったことだ。特に負担を感じるのが起動・終了だ。実は、使い始めてしまえば、レスポンスの差はさほど感じられない。だが、プアな環境でWindows Vistaを使っていると、起動に5分、終了にも5分といったケースもある。たとえば、出かける寸前に地図を印刷し忘れて、慌てて電源を入れ直して作業するときなどには、悶絶しそうになる。

 その点、Windows 7は起動と終了が早くなっているのが好ましい。とはいえ、Windows 7の起動時間が素晴らしく早いとは、僕は思わない。つまりだ、これが普通なのであって、Windows Vistaが遅すぎたのだ。

 Windows Vistaに常駐ソフトなどをインストールして、遅くていらいらする環境にWindows 7をインストールすると、それだけで起動・終了の待ち時間が改善するのは、とてもうれしい。

 過去のOSが登場した時を振り返ってみると、最低利用環境は低く設定されていたとしても、まともに使うにはメモリー等を足す必要があった。Windows Vistaが登場した時も、1GBのメモリーが一般的だったが、気分よく使うには2~4GBへの増設が必要だった。ところがWindows 7は、Windows Vistaを使っていた環境にインストールして、速くなるという、過去に体験したことのないOSなのだ。

 もちろん、Windows XPへのインストールは、その限りではないが。もう、5年以上前のOSは、さすがに古めかしく、速いからという理由で使い続けるのはナンセンスだろう。

僕が利用しているメインマシンのデスクトップ。アイコンはあまり置かないのが好みだ。タスクバーは狭いので隠している(画像クリックで拡大)