今回メタル斬りするのは、「DREAMS COME TRUE」「中島美嘉」、そして「今井美樹」の3組。極端なメリハリの利いた“激辛”サウンドが好きというマーティは、“甘い”3組の女性ボーカルの声をどう聴いたのか? また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」1月号(表紙・嵐)では「ヒルクライム」「DOUBLE&清水翔太」「Superfly」を分析しています。こちらもどうぞ。

 アメリカから日本へやってきたばかりのころ、J-POPの世界でどうしてDREAMS COME TRUEがこんなに人気者なのか、僕にはよく分かりませんでした。

 たぶん、その理由は、当時の僕の音楽の好みが、圧倒的に“濃い味”だったからなんじゃないかと思います。カレーライスにたとえると、僕の好みの味は、20倍くらいの「激辛」。曲の構成で言ったら、いったん静まりかえったオチサビから、転調で一気に大爆発!みたいな極端なメリハリが大好物です。その点、ドリカムの曲って、もっと“甘口”じゃん。おいしいはおいしいんだけど、僕には刺激が弱すぎる気がして、ちょっと物足りないと思ってたんだよ。

 でも、日本に住み続けて、ラジオから流れてくるドリカムの曲を聴いているうちに、ちょっとずつその素晴らしさが分かるようになってきました。ドリカムの曲って、典型的なJ-POPの極端なメリハリの付け方とは違って、曲が進んでいくにつれてじわじわ盛り上がっていく“大人のメリハリ”なんだよね。タイカレーみたいなスパイシーなおいしさとはまた別の、時間をかけてじっくり素材を煮込んだ“欧風カレー”のおいしさみたいで、そう考えると若い女性に人気があるのもすごくうなずけるじゃん。

DREAMS COME TRUE feat. FUZZY CONTROL
『その先へ』
ドラマ『救命病棟24時』主題歌。「資料を見たら、ツインボーカルのほか、“ツインベース”もセールスポイントって書いてあるんだよ(笑)。つい、どこがツインベースなのか、探しながら聴いてしまいました」。

 最新曲の『その先へ』は、まさにそんなドリカムならではのおいしさが堪能できる1曲です。今回は特に、ボーカルのアレンジが厚めで豪華だから、いつも以上にメリハリの力強さが伝わってきます。

 この曲でドリカムと一緒にコラボしているFUZZY CONTROLは、実は僕も共演したことがあるバンドで、そのときからずっと、ボーカルやギターのセンスがいいバンドだなぁって思ってたんだよ。吉田さんとのボーカルのハモリも、曲の頭からバッチリじゃん。これだったら、本格的にコンビを組んで活動していくのもありなんじゃない?と思っちゃうくらい、絶妙のマッチングに大感激しました。