泳がなくても着る水着。それがレディースファッション水着だ。「バッチリ見られるのはイヤ、でもビーチで肌を露出する解放感とおしゃれを楽しみたい!」という女性のための“小さな面積の服”、である。今季、業界最大手の三愛はどんな戦略でオンナ心をつかむのか?

 季節はこれから冬も本番、という今。レディースファッション水着業界では早くも2010年に向けた商戦が始まった。夏の水着売り上げが減少する一方で、1〜3月・10〜12月を含む“夏以外”の需要が5年程前から著しく伸びている。海外リゾートや、国内のスパリゾート(いわゆる温泉テーマパーク)での利用が増えているのか。ファッション水着は今や「通年販売」でないと戦えない。

 本編は「三愛新作水着」シリーズ、2010年版の第1回。新イメージガールのお披露目と水着ショー(熱気むんむん)のようすをライブ感あふれる画像でお届けする。

「テーマは“心地よさ”。ナチュラルで“ゆるい”感じ」

 2010年三愛水着のテーマは「Natural Life Love(=自然体の自分らしい生き方を愛す)」。これは、どういうことか? バイヤー向けの三愛資料によると、「2009年春夏のファッションは、エコをベ−スに軽やかで心地よいリラクシングモードが市場を牽引。水着市場においてもロンパース、コンビネゾンのセット水着や花柄のフレアパンツビキニなどが台頭し、リラックス感が注目されたシーズンだった」と分析。2010年春夏のリゾート水着シーンも、「引き続き“心地よさ”をキーワードにナチュラル感、“ゆるさ”のあるスタイリングが重要な要素。フリル&フレア、ギャザーやシャーリングなどを施したフェミニンテイストの水着やリゾートウェアが注目される」と予測している。

 そんなトレンド水着を着て過ごす渚のバカンス……。「自然の中で裸になって風に吹かれ、波の音に癒やされ、照りつける太陽の光を浴び、夕暮れのさわやかさに身をまかす……。ビーチで読書する、昼寝をする、好きな音楽を聴くなど、思い思いの過ごし方はとてもステキです。しかも海は入場無料。泳ぐだけでなく“ビーチを楽しむスタイル”を提案したい」。水着ショーの冒頭、三愛の和田敬三社長は「スイムウェアの提供からビーチを楽しむスタイルの提案へ」の方針をこう語った。

 泳がなくても着る水着、である。三愛は今季、どんなスタイルを提案するのか。

三愛の新イメージガール、菜々緒(ななお)さんが着る2010年新作水着(画像提供:三愛)(画像クリックで拡大)