コックやパティシエは男女を問わず人気の職業。早いうちから料理に興味を持つ子どもは多く、親にとっては「食育」の絶好のチャンス。子どものやる気を上手に伸ばし、親子一緒に料理を楽しめる調理器具を選びたい。
食材の名前を覚えたり、食べ物のありがたみを感じたりと、1日3度ある食事に勝る「食育」の機会はない。特に子どもに調理をさせることは、作ることと食べることの楽しさを同時に体験できる最良の場になる。
しかし、包丁などの基本的な道具はどの家庭にもあるため、大人用の調理器具を何となく使わせていないだろうか。保育者で食育インストラクターの資格を持つメイトの千田明実さんは、「子ども専用の『マイ調理器具』をそろえてほしい」と言う。
専用の調理器具には、けがや事故を防ぐための加工はもちろんだが、「大人と同じように自分専用の道具を持つことで、自尊心が芽生え、調理に対する関心もより深まる」(千田さん)との、さらなる利点もある。
それでは、親はどんな調理器具を選べばよいのだろうか。ここで薦めたいのが、調理器具メーカーから発売されているセット。今回紹介する川嶋工業の「パパ・ママ・キッズクッキング」や貝印の「リトルシェフクラブ 子供用調理器8点セット」は、一般調理器具でも人気のメーカーの商品で、料理デビューに最適だ。
親子で料理を始めるにあたり、もう一つ大事なことがある。それは、子どもに「役割」を持たせること。ただし、調理をすべて任せる必要はないと千田さんは言う。
「サラダのレタスを手でちぎったり、ゆでたじゃがいもをつぶしたりするなど、1つの役割を任されるだけでも、子どもは十分に調理を楽しめます。少しでも調理にかかわれれば、食卓での主役にもなれるのです」(千田さん)
子どもに刃物や火を使わせるのがまだ心配であれば、あえ物で活躍してくれる「ふるふるボウル」(貝印)や、手に着ければじゃがいもなどの皮がむける「皮むきグローブ ムッキー」(ファイン)などがいいだろう。このようにピンポイントで調理に加われるアイテムは意外に多い。
子どもにとっての調理器具は、食への関心を高めるばかりか、自立を促し、大人の仲間入りを実感させるツールにもなる。











