その一つが、「eco小洗浄」。同社が行った利用者アンケートによると、「小洗浄と大洗浄を使い分ける」と回答したのは50%以上で、さらに「清掃時にも洗浄する」という回答が目立ったそうだ。

 そこで、通常の小洗浄(4.8リットル)に加え、3.8リットルに排水量を抑えた「eco小洗浄」を追加。清掃時などでの利用水量を減らせるようにした。

節水規制がない日本は「トイレ後進国」?

 ここで思うに、なぜTOTOは「4.8」と小数点レベルの中途半端な数字にこだわったのだろうか。5リットルでも良いのに、と思ってしまう。

 同社いわく、「米国のカリフォルニア州が2011年から始める規制数値が4.8リットルで、今後グローバルスタンダードになっていくだろう」。実は海外ではトイレの排水量の規制は当たり前のことなのだ。

 そもそも、トイレの排水量に規制が必要か否か、はなはだ疑問。しかし、実は海外では当たり前の規制だからだ。

 米国規格協会(ANSI)やカナダ基準協会(CSA)、欧州電気標準化委員会(CENELEC)は「6リットル」を基準値として一定の制限を設けている。アジアでも、中国には「9リットル」、シンガポールには「4.5リットル」という厳しい制限がある。また、TOTOの調べによれば、サウジアラビアやブラジルでは「6リットル」を規制値にしているそうだ。

 こうした規制の背景には、「水不足」という深刻な環境問題がある。渇水による食糧難や砂漠化に直面している国々とって「節水」 は重要な問題なのだ。

 この点、日本には「トイレの節水」に対する規制はない。