国民年金および厚生年金保険の現役被保険者に、保険料納付実績や年金見込額などを定期的に通知する「ねんきん定期便」(以下「定期便」という)の送付が開始されて、6カ月が経過した。2007年12月から2008年10月にかけて送られた「ねんきん特別便」(以下「特別便」という)に比べ、内容が非常に細かくて複雑。また、特別便の回答もまだ済ませていない人や受給者にも対応するため、全国の社会保険事務所や年金相談センターでは「ねんきん定期便・特別便相談窓口」を設置している。その相談窓口に寄せられた事例を順次紹介していくので、同じような状況が当てはまらないか、各々確認してほしい。

「ねんきん定期便」は必ずチェックすること

 定期便は、国民年金および厚生年金の現役被保険者に、毎年誕生月(1日生まれの場合には前の月。4月1日生まれの人は2010年3月から)に送られてくる。ただし、誕生月の2カ月前のデータを基に作成されるため、20歳前に年金制度に加入していなかった人には20歳の誕生月の定期便は届かないので、あらかじめご承知おきを。一方、60歳で定年退職した人でも、60歳の誕生月まで定期便が届く。これまで加入した制度が共済組合のみの人は対象外だが、一度でも国民年金や厚生年金に加入したことのある人には共済組合の分を除いた定期便が送付される。

 まだ若くて年金には興味がない人も、自分の年金記録が正しく管理されているかどうか、必ずチェックしよう。保険料を納めている、または免除申請をしているはずなのに「未納」の扱いになっている期間がないだろうか。未納の期間が長いと、事故などで障害を負ったときの障害年金や、家族を遺して亡くなったときの遺族年金がもらえなくなってしまうこともあるので注意が必要だ。

 特に、オレンジ色の封筒で届いた人は、記録が間違っている可能性が高い。加入履歴にもれがありそうな人には「あなた様の年金加入記録に結び付く可能性のある記録のお知らせ」が、標準報酬月額(給与等)が不正に引き下げられている可能性のある人には、誤りである可能性のある部分を朱書きした標準報酬月額の月別状況が同封される。空色の封筒で届いた場合でも、昨年の特別便に回答していない人には「『ねんきん特別便』のご回答のお願い」と印刷された紙と一緒に水色の回答票が同封される。特別便を会社経由で受け取り、回答も会社に提出したのに「ご回答のお願い」が入っているときは、会社が提出し忘れているケースもあるので確認を。いずれにしても、回答票が水色だったら、記録にもれや誤りがなくても必ず回答すること(白色の回答票は、もれや誤りがなければ回答しなくてもよい)。回答票の書き方がわからなければ、社会保険事務所等の相談窓口で聞きながら書いて、そのまま提出してもよい。

 定期便で通知される内容については、こちらを参照。
毎月誕生月に届く『ねんきん定期便』スタート。届いたらどうする?