2009年10月19日、2009年秋冬モデルの先陣を切って開催されたauの新端末・サービス発表会。「指定通話定額」など料金施策で急回復を見せたauが打ち出した新戦略は、やはり“料金”であるようだ。

料金施策で回復を見せるau

 2007年5月に純増数シェア1位の座を明け渡して以降、長きにわたって調子を落としていたauだが、先日TCAが発表した2009年9月の純増数において10万2300契約と、首位のソフトバンクモバイル(10万8000契約)に僅差で迫る契約数を獲得し、急回復を見せたことから話題となった。

 auが純増シェアを回復させた理由には、長く懸案とされていたKCP+の改善や、iidaブランドなどの新しい展開といった要因もあるかもしれない。だが最も大きな要因とされているのは、やはり“料金”であろう。

 auは8月10日から、パケット通信料金の下限を390円にする「ダブル定額スーパーライト」と、指定した3件のau携帯電話宛て通話料を24時間無料とする「指定通話定額」の、2つのサービスを提供開始している。これがそれぞれ120万件、140万件の契約を獲得するなど、ユーザー獲得の大きな武器となっており、本格普及が始まった9月からの純増数急拡大につながったといえるだろう。

 また、各種調査においても、auの売れ筋となっている携帯電話は最新モデルではなく、旧機種となっていることが多い。これは店頭において、旧機種がシンプルプランで数千〜2万円程度と安価で販売されており、それらが売れ筋となっていることが大きく影響していると考えられる。

 こうしたことから、auのここ最近の回復ぶりは料金施策の強化によって、景気の影響などから価格にシビアになっているユーザーの心を掴んだことが大きいといえる。

携帯電話事業者別契約純増数の推移(電気通信事業者協会(TCA)発表資料を元に作成)(画像クリックで拡大)