ドラッグストアを訪れると、驚くほどの多くのかぜ薬が並んでいる。「一体どれを選んだらいいのだろう?」と考え込んだ人もいるはずだ。さらに、最近はテレビCMで見たこともないようなPB(プライベートブランド)のかぜ薬も並んでいる。そうしたなか、昨今は自分自身で健康を管理し、疾病を治療する“セルフメディケーション”が叫ばれている。そこでWebサイト「薬局の薬・OTC薬の豆知識」(http://yuho.main.jp/)を主宰する薬剤師の新井 佑朋さんに「PB時代のかぜ薬の選び方」を寄稿していただいた。
「PB(プライベートブランド)商品」がコンビニやスーパーの店頭を賑わせている。PB商品とは、コンビニやスーパーなどの流通業者が独自に企画した製品で、人気商品や息の長い定番品をベースに企画されたものが多く、食品や日用品を中心に増えている。例えば、セブンイレブンの「セブンプレミアム」や、イオンの「トップバリュ」、ダイエーの「おいしくたべたい」、西友の「グレートバリュー」などが有名だ。ちなみに、「無印良品」はもともと西友のPB商品だった。
PB商品の売りは、なんといってもその価格。PB商品は安い。
一方、PB商品の対になる言葉として「NB(ナショナルブランド)商品」がある。こちらは、一言で言えば「有名企業の先発品」である。NB商品は、生活者の認知度が高く、既に生活者の信頼を獲得している。また、NB商品は商品開発・研究費や宣伝広告費などがかかっているため、価格がPB商品に比べて高い。スーパーに行けば、PB商品の増加とともに、誰しもその安さを肌で感じているのではないだろうか。
食品売り場では、日本ハムの「シャウエッセン」、丸美屋の「のりたま」、フジッコの「ふじっ子煮」、大塚食品の「ボンカレー」などのNB商品の横に、PB商品が並んでいる。場合によっては、NB商品を撤去してまで、PB商品が並ぶ。個人的に、NB商品を撤去してまでPB商品を陳列するのは「買え!」と強要されているようで、気分は良くない。先日は、いつも購入していたメーカーの梅干しとモズク酢がPB商品のみに切り替わっており、腹立たしかった。「NBか、PBか」という選択権は、消費者に与えてほしいものだ。
OTC医薬品(市販薬・大衆薬)の世界にも、PB商品が増えてきた。ときどき、ジェネリック医薬品と混同している人がいるが、ジェネリック薬(後発医薬品)は、医者でもらう薬(医療用医薬品)である。OTC医薬品のPB商品とは、安価な市販薬のことであり、例えば、マツモトキヨシの「MK CUSTOMER」、イオン系の「ハピコム」、2010年度から投入が予定されるセブンヘルスケアのPB商品などがある。PB商品は宣伝広告をしていないため、行きつけのドラッグストアで目にしたり、店員などに勧められたりして購入することになる。PB商品とは知らずに購入している方もいるだろう。購入者の中には、次のような不安にかられる方もいるのではないだろうか。
「安い医薬品なんて、大丈夫なのか」「安いと、効果が違うのか」「安かろう、悪かろうではないのか」
今回は、そのような不安や疑問に答えるとともに、PB商品のかぜ薬を購入する際の注意点を解説する。
薬剤師の新井 佑朋さんが主宰するWebサイト「薬局の薬・OTC薬の豆知識」












