“文具王”の異名を持ち、文具メーカーでユニークな商品を生み出し続ける高畑正幸氏が、最新文具の奥深〜い世界をナビゲートする。
「ワンタッチ」。いかにも便利そうな言葉だ。
世の中にワンタッチ製品のいかに多いことか。しかし、本当にワンタッチなのか、とよくよく見ると、「“最初の動作は”ワンタッチ」だったりする。例えば、ワンタッチで開くジャンプ傘にしても、たしかに雨が降っているときにワンタッチで開くのはありがたい。しかし、傘を畳む動作は、やはり両手で引っ張らなくてはならない。
なかには、閉じる動作もワンタッチな傘も存在するが、それだって、閉じた後、柄を縮めるときに両手を使ってバネを押すわけだ。さらに、雨に濡れたヒダをまとめてバンドでとめなくてはならない。全然ワンタッチじゃない!本当の意味でワンタッチで動作し、ワンタッチで終了できるシカケを有する道具というのは、考えてみるとそれほど多くはない。
今回紹介する「オスパ」は、ゴム印などを押すときに使うスタンプ台。「ふたを開け、使用後は閉じる」という動作を、ボタンを押すだけのワンタッチでできるのが特徴だ。











