グレーなガジェットが中国で今年1番の大ブレイク

 最近中国で、あるガジェットがデジタル製品で今年1番ではないかと思えるほどの大ヒットを記録している。「拡張カードの皇帝」とも中国メディアに揶揄(やゆ)されるそれは、「一生ネットが無料になる」という触れ込みの、G-Skyの「GS-27USB」なる無線LAN子機だ。

話題の無線LAN子機、G-Skyの「GS-27USB」

 GS-27USBはWi-Fi規格に沿った802.11b/g無線LAN子機。そんな一見普通の無線LAN子機で、なぜ「一生ネットが無料になる」のだろうか? これには2つの理由がある。1つは電波の出力が普通の無線LANカードの数倍もあるということ。すなわちハイパワーであり、それ故、普通の無線LANカードでは検知できない遠方のアクセスポイントも検知できてしまうのだ(公称では「半径3.6km圏内のアクセスポイントを検知できる」とか)。

 もう1つの本製品ならではの特徴として、無線LANの暗号を解析するソフトが付いているということ。つまり「広大な範囲のアクセスポイントを検知できて」「おまけに暗号破りもできる」製品ということになる。もっと分かりやすく言い換えれば、どこかで利用されている近所の無線LANに“タダ乗り”できる製品なわけだ。

 そんなグレーというか、他人のネットを拝借なんてことをやればブラック確実なガジェットが、中国のアキバこと北京の中関村では品切れ店続出で、入手困難なほど大ブレーク! そもそも怪しい商品なのだから、北京の中関村はもちろん、中国全土の電脳街でも入手は容易ではないとのこと。

 こんな商品を表だって紹介などしなければいいのだが、中国のIT系メディア各誌が大々的に取り上げているのだ(このコラムでも取り上げているのだが……)。そうしたこともあって、人気の勢いは加速するばかり。うーん、中国は日本とは違う文化だ。

大ブレイクする無線LAN子機を紹介する記事(画像クリックで拡大)