ダイキン工業は2009年9月15日、同社の空気清浄機に搭載しているストリーマ放電技術が、新型インフルエンザウイルス「A型 H1N1」を4時間で100%分解および除去できるとの実証結果を発表した。

 ベトナム国立衛生疫学研究所と共同で実証実験を実施。新型インフルエンザウイルスを接種した細胞にストリーマを4時間照射して7日間培養したところ、ウイルスに破壊されることなく正常細胞のまま存在し続けた。このことから新型インフルエンザウイルスを100%分解・除去したと確認したという。

 同社では、ストリーマ放電技術によって、新型インフルエンザウイルスの表面のタンパク質が酸化分解され、感染力を失ったことにより、今回の実証結果が得られたとしている。新型インフルエンザウイルスにおいて、100%の分解・除去効果が実証されたのは、世界で初めてのことだ。

 ダイキン工業の発表に先がけて、三洋電機は8月18日に同社の空気清浄機に搭載している電解水技術「ウイルスウォッシャー」が、新型インフルエンザウイルスを抑制する効果があると発表している。

 群馬県衛生環境研究所と共同で効果を実証したもので、こちらは99.9%抑制できたという。新型インフルエンザウイルスの抑制効果を実証したのは三洋電機が世界で初めてだった。

 この2つの発表の効果は絶大だ。

 ダイキン工業、三洋電機ともに既に11月生産分まで受注が入っている状態だ。そのドタバタぶりは、意外なところにまで波及している。三洋電機が9月17日に東京都池袋で開催した販売店向けイベント「SANYOフェア2009」では、展示用の製品を確保できず、試作モデルを展示した。ダイキン工業では独自のストリーマ技術を店頭で分かりやすく説明するために準備していたカットモデル用の部品(デバイス)を製品に流用した。その結果、カットモデルの展示を取りやめたという始末だ。

 また、新型インフルエンザの抑制効果は実証されていないプラズマクラスターイオン機能を搭載するシャープや、ナノイー技術を搭載するパナソニックも、やはり品薄状態が続くという人気ぶりだ。市場全体では前年実績を大きく上回る販売台数となっている。