ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回はネットブックであるEeePCの最上位モデルを取り上げる。11.6型ワイドの液晶は、12型のモバイルノートに匹敵する大きさ。戸田氏はこうした格安PCの登場で、モバイルノートが市場が崩壊寸前だとみる。果たしてその実力とは?

 モバイルノートに力を入れてきたメーカーにとっては、恐ろしいことが起ころうとしている。ご承知のようにモバイルノートは、日本のメーカーにとっての独壇場だ。力を入れてきたメーカーとは、もちろん、日本メーカーである。

 もしかすると、1~2年後には、数は少ないとはいえ一定のシェアを占めていたモバイルノート市場がネットブックに駆逐されて崩壊するかもしれない。今回は、そんな予感をさせる新製品を取り上げることにしよう。

 今回取り上げるモデルは、EeePC 1101HAだ。EeePCシリーズは、ラインアップが増えに増え、型番も似通っているために、混乱している人も多いだろう。

 そこで、液晶サイズでシリーズが決まっていることを理解すると、情報が整理しやすい。10型液晶を採用したシリーズに100または1000番台の番号が付いており、8.9型液晶が9シリーズ、初代等の7型液晶が7シリーズなのだ。

 とはいえ、10型液晶のモデルがどんどん増え、10シリーズには、すでに7台のラインアップが用意されているから、始末に負えないのだが……。

 今回取り上げるのは10+シリーズに分類された新しいラインで、いわば最上位モデルだ。液晶は、ネットブックとしては大型な11.6型ワイドを採用している。当然ながらボディーも一回り大きく、12型クラスのモバイルノートに匹敵するサイズなのだ。これが、今回のタイトルにつながってくる。これまで、ネットブックはネットとメール中心にライトに使うノートで、モバイルとは、なんとなく一線を画していたのだ。

 大型モデルの登場によって、はたして、12型に匹敵するネットブックはモバイルノートの代わりになるのだろうか? 今回は、その点を中心にレビューしていこう。

EeePC 1101HAは、11.6型ワイド液晶を採用する大型のネットブックだ(画像クリックで拡大)