好評いただいているこの「J-POPメタル斬り」が、なんと2冊目の単行本『サムライ音楽論』になりました!これを記念して、「マーティの夏季集中講座」を開催中! 今年、気になっていたのに“メタル斬り”し損ねていた曲を7日連続で紹介しています。
5日目の今日は、ダンスミュージックを歌う女性ボーカルを紹介。「安室奈美恵」「黒木メイサ」「MAY’S」の3組を取り上げます。
なお8月4日に発売となる「日経エンタテインメント!」9月号(表紙・榮倉奈々)には、単行本発売を記念したオレンジレンジとの特別対談が掲載されます。こちらもお楽しみに!
ここ数年の安室奈美恵ちゃんのシングルは、R&Bっぽいノリの曲が続いてたよね。どれもかっこいいシングルだったけど、正直に言うと、僕的には、デビューした頃の安室ちゃんの曲の方がもっと好きでした。たぶんその理由は、僕がR&Bというジャンルがどちらかといえば苦手だからです。
でも、CMで流れていた彼女の『WILD』(09年3月18日発売)は、久々に100%僕のツボでした。だって、この曲はぜんぜんR&Bじゃないじゃん。冒険的な“未来のダンスミュージック”って感じで、まるで安室ちゃんが新しい音楽ジャンルを発明しちゃったみたいだよ。
![]() | 安室奈美恵 コカ・コーラゼロCM曲。「想像力のある、未来的な音を作れるアーティストはいっぱいいる。でも、アムロちゃんみたいに、それを普通の人にも気に入ってもらえるように作れる人は本当に少ないんだよ」。『WILD』 |
一番のおいしいポイントは、ビートの使い方です。最近のJ-POPでいちばん未来的なビートを使っているアーティストはPerfumeで、ぶっちゃけ、最近はいろんなアーティストがPerfumeの技をちょっとずつパクっていると思います。でも、この安室ちゃんの曲はPerfumeのやり方とは全然違うのに、かっこいい未来的なイメージが出まくりじゃん。普通のドラムパターンじゃなくて、あちこちから飛んでくるエフェクト(効果音)が面白く重なり合ってリズムを作っていく仕掛けだから、聴いてる人は、自分でも気づかないうちに、自然とノリノリになってるんじゃないかな。
もうひとつのチャームポイントは、Dメロに出てくるハモリ。ここも普通のハモリと違って、ちょっとクラシック音楽風のハモリになってるから、まるで天使がハモっているような存在感が生まれてます。
サウンドとは対照的に、歌詞は結構かわいくて、サビの「Legs, arms, shoulders…」ってところなんて、ヘッドフォンで聴きながらジムで筋トレしたくなるじゃん。英語の発音は上手とは言えないけど、逆にキュンと来て、ガイジン的に最高です(笑)。












