NTTドコモが発売する、日本初のアンドロイドケータイ「HT-03A」の開発を手がけるのは台湾のHTC社。すでにスマートフォンの分野ではすっかりおなじみのメーカーだが、日本のケータイユーザーにとってはまだまだ初耳という人も多いのではないだろうか。言うまでもなくアンドロイドケータイを語る上では欠かすことのできない企業なので、今回はHTC社について少し説明しよう。

日本で3キャリアに端末を投入し、存在感を高めるHTC社

 HTC社は1997年に設立されたまだ比較的新しいメーカーだ。設立当初からPDAやスマートフォン端末を開発。瞬く間に世界にシェアを拡大し、いまでは世界50カ国以上でビジネスを展開し、年間約1200万台を出荷している。同社の日本法人、デビッド・コウ社長によれば「これは日本の大手メーカーと同等レベル」なのだという。

 HTC社は日本においてもスマートフォンメーカーとしての存在感を確立しつつある。

 日本では2006年に発売されたソフトバンクモバイル「X01HT」NTTドコモ「hTc Z」を皮切りに、イー・モバイルなどで積極的に展開。今年になって、KDDI向けに「E30HT」を投入し、国内4キャリアすべてに製品を供給することとなった。海外メーカーでありながら、マルチキャリア展開を実現してしまったのだ。

HTC社は2006年から日本キャリア向けに商品を投入。今年、ついに4 キャリア展開を果たした(画像クリックで拡大)

 すでに日本では15機種を投入するなど、着実に成果を収めつつあるようだ。

 HTC社はこれまで、主にWindows Mobileをベースとした端末を多数発売してきた。だが、昨年10月には米国でアンドロイド搭載ケータイ「G1」をTモバイル向けに供給。さらに今年になって、欧州でボーダフォン向けに「HTC Magic」を発売した。

 では実際、G1の売れ行きはどうだったのだろうか。

 HTC社からのオフィシャルな数字は明らかにされていないが、数カ月で100万台、すでに世界で200万台が出荷されているという。実際、ユーザーの動向を分析すると、ユーザーの半分は一般的な携帯電話からの乗り換えで、8割のユーザーが毎日ネットを使い、週に1回は「アンドロイドマーケット」でアプリをダウンロードしているという。さらに週に1回はYouTubeやFacebookといったサービスを使用しているとのことだ。

 グーグルではアンドロイドケータイを「インターネットを快適に使うためのツール」と位置づけているが、G1ユーザーをみる限りではまさしくそういった用途として使われているようだ。