授業ではもちろんのこと、それ以外のところでも、子どもたちは次々と新しい言葉に触れている。わからない言葉はそのままにせず、興味があるうちに辞書で調べる習慣を付けることが大切だ。

 「辞典を引く習慣が見直され、対象年齢が低年化しています」とは、三省堂宣伝広報部の瀧本多加志さん。

 文部科学省の学習指導要領が定めている辞書指導は、国語辞典が小学3年生、漢和辞典が小学4年生から。しかしここ数年、幼稚園の年長組や小学1年生で辞書を引く子どもが増えているという。これは2年前に出版された立命館小学校・深谷圭助校長の著書『7歳から「辞書」をひいて頭をきたえる』(すばる舎)の影響があると、瀧本さんは分析する。

 「小学校に入学すると、本格的に文字を習い始め、言葉に対する子どもの関心が高まります。学習意欲の高い時期に辞書を与えることで、自ら進んで言葉を調べるようになる」(瀧本さん)。こうした習慣を早くから身に付けさせることで、コミュニケーションの基礎となる語彙力や表現力も豊かになる。辞書のページをめくって“答え”を探す手順は、謎解きのような面白さがあり、達成感にもつながる。電子辞書やネット検索ではなく、小学生のうちに自分の手で辞書を引かせることが肝心だ。