この連載を重ねるうちに、わたしはモバイル機器を選ぶにあたって、何を一番重要視しているのかが再認識できました。それは、コストパフォーマンスの高さです。最も愛すべきは、値段が安いのにそれに見合う以上の性能を発揮してくれること。それから、値段が多少高くてもオリジナリティや新鮮さがあれば、その“付加価値”に重きを置いてセレクトします。iPhoneなんてその典型です(今はすごく安く入手できますけどね)。

 では、今回手にしたデルのノートPC「Adamo」の評価は……。明らかに後者の付加価値を問う商品なんですが、判断が実に難しいですね。これ、パソコンというより美術品。オブジェでしょ? わたしには美術品の価格鑑定力はないので、Adamoが20万5000円〜という値段に見合うかどうかの判断はつかないなあ。ここまで生活感のない、クールなパソコンは見たことがありません。

 重さは1.81kg、バッテリーは最大5時間と、持ち歩くには少し重く、長時間駆動の面でも心もとない。でも、実際のAdamoユーザーはそうしたモビリティーを求めていないよね? なぜなら、Adamoは実践的なスペック云々を問うパソコンではない、と使うほどに思わせるからです。

 ちなみに名前の「Adamo」ですが、「恋におちる」という意味のラテン語に由来するそうです。さて、コストパフォーマンス命のわたしが、Adamoと恋に落ちることになるのでしょうか?

adamo外観(画像クリックで拡大)