クレジットカードを利用して貯まるポイントをどう使うか。その使い道の主流が、航空会社のマイレージ(以下、マイル)からキャッシュバックに移行し始めている。これまでは無料航空券などに交換できるマイルに人気が集まったが、交換手数料が値上げされたり、交換レートが下がったりといった“改悪”が相次ぎ、以前ほど魅力を感じられなくなったことが大きいようだ。

 例えば、ANA JCBカードでは2007年12月からクレジットカードを使ってEdyにチャージしてもポイントが付かなくなり、Edyユーザーに衝撃を与えた。さらに、2010年1月からは、ANA JCBカードで取得した「ボーナスポイント」をANAマイルに交換する際のレートが、1ポイント=5~10マイルから1ポイント=3マイルに減る予定。ANA JCBはキャンペーンなどで入手できるボーナスポイントが多いため、影響は大きい。

 こうした“改悪”によるユーザー離れを防ぐためか、ANA JCBカードは交換手数料2100円(年度ごと)で1ポイントを10マイルに移行できる「10マイルコース」を継続しつつ、手数料無料で 1ポイントを5マイルに移行できる「5マイルコース」を新設した。しかし、一般的に言われているマイルの換算率(1マイル=1.5円)で換算すると、年間280ポイント以上を移行する場合、前者のほうがオトクになる計算だ。

 JALマイル関連でも、効率よく貯められると好評だったサービスが相次いで終了。NICOSカードのポイントプログラム「NICOSスマイルクラブ」は、2009年末~10年にかけて順次終了。09年5月からはポケットカードの「マイルCLUBスタンダードコース」で1ポイント2.5マイルから1ポイント1.5マイルへと交換レートが下がった。“陸マイラー”にとって冬の時代が訪れそうな気配だ。

 そもそも航空会社のマイルは基本的に1万マイル以上ないと使えないなど頻繁に飛行機を利用する人以外には使い勝手が良いとはいえず、端数もムダになりがちだ。マイルが貯まりやすい時代は終わったと割り切り、マイル以外の還元率のいいポイントを貯める方向に切りかえるタイミングなのかもしれない。