「ミシュランで星多数、おくりびと舞台の庄内」??? 

「高尾山がミシュランで三つ星獲得!」???

 日本をテーマにした旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』が、3月16日にフランスで出版された。もちろんフランス語版だ。「観光地を、レストランガイドのように、星の数で格付けしている!」ということで、ランキングが大好きな日本では、新聞やテレビが競って報道している。独自調査によると、16日と翌17日の2日間で、NHK、民放あわせて10番組が、新ガイドブックの刊行を取り上げた。ミシュランガイド広報事務局には、日本中の自治体や地方紙からの問い合わせが殺到しているようだ。どこも、ミシュラン効果で観光客が増えることを期待しているに違いない。

 日本語の旅のガイドブックなら、ほぼ同時期に発売された自著『地団駄は島根で踏め〜行って・見て・触れる<<語源の旅>>』(光文社新書)をもって代え難し!と我田引水、自画自賛しておくが、今回はフランス語の旅行ガイドの話だ。(日本語版は残念ながら予定されていないようだが、英語版は9月に出るらしい) 冒頭の【「ミシュランで星多数、おくりびと舞台の庄内」】という文は、朝日新聞(asahi.com)山形版の見出しだ。映画『おくりびと』と「ミシュラン」にいったいどういう関係が・・・と、はてなマークがあたまをぐるぐるかけめぐる。この連載で以前、【アカデミー賞『おくりびと』は史上最強のグルメ映画だ!【脚本・小山薫堂】緊急独占インタビュー(前・後編)】というコラムを書いたが、映画の「食」の部分が注目されて、ミシュランの星を獲得したのだろうか。冒頭のもう一つの見出し「高尾山がミシュラン三つ星」に関しては、あれ? なんだかデジャヴ(既視感)のような……。まったく同じニュースを、これまでに何度も見たような気がするが、気のせいだろうか…。

 そこで、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』の実物がパリから届くのを待つあいだ、まずは例によって、過去に放送されたテレビ番組の詳細な内容(メタデータ)を検索できる会員制有料検索サービス、VLe社「HeadlineTV」で、ためしに過去2年分を、さかのぼって調べてみた。すると・・・