磁力線の働きで火を使わずに鍋自体を発熱させて調理する「IH(電磁誘導加熱)クッキングヒーター」(以下、IH)。オール電化住宅の普及に加え、火を使わない安全性から需要が高まっている。2008年度の販売台数は90万台で前年比約112%と、大きな伸びを見せている“注目家電”だ。

 アイランドタイプのオープンキッチンでも見ためがよく、手入れがしやすいことで知られているIHだが、最近の製品では使いやすさや調理の仕上がりの面でもさまざまな新機能が搭載され、誰にでも使いこなせるようになっている。

 高気密・高断熱住宅が増えているなか、空気を汚さず、夏場でも調理中に部屋の温度が上がらないIHは魅力だ。給湯も電化設備にしたオール電化住宅はハードルが高いという人でも、IHだけなら導入しやすいもの。さらに、東京電力などではIHを使うと電気料金が割引になる「スマイル・クッキング割引」(7〜9月の夏季は除く)も適用される。新築はもちろんのこと、リフォーム時にはいまや6割の人が導入を考えているという、IHの最新事情を紹介する。

(文/神原 恭子)