エンタテインメント界の常識・非常識をデータで解き明かす

 日経エンタテインメント! 3月号(2月4日発売)の特集「最強&次世代歌姫は誰だ?」で総合力ランキングTOP20に名前が挙がった女性アーティストの人気度を性別・世代別に比較したのが下の一覧表だ。表中太字の数字は20人中の順位。カッコ内には、人気度のポイントを参考までに掲載した(調査概要参照)。

性別・世代別に歌姫の人気度を比較してみると…

日経エンタテインメント! 3月号の特集「最強&次世代歌姫は誰だ?」で総合力ランキングTOP20に名前が挙がった女性アーティストの人気度を比較。表中太字の数字は順位、カッコ内は人気度のポイント。人気度のポイントは、各世代とも150人の回答から算出。「全体」の回答者数は、50代60代も含め1650人。調査の実施は08年11月(画像クリックで拡大)

 例えば、全体では1位の柴咲コウは、男性10代と40代では5位、女性の30代40代では3位と順位を若干落としている。一方、男性20代30代と女性10代では1位と高い人気を得ている。一口に人気アーティストといっても、性別や世代によって受け止め方が違っていることが分かる。

 特に全体の傾向と異なるのが男性10代。1位YUI、2位いきものがかり、3位新垣結衣、4位青山テルマ、5位柴咲コウとなる。なかでもYUIいきものがかりは、この層で特に支持が高い。音楽性はいずれもポップで普遍的な作品ということもあるが、男性10代に人気があるのは、ビジュアル(YUIのアイドル性といきものがかり吉岡聖恵の親しみやすさ)の影響も大きいだろう。

 そのほか、代表的な歌姫の人気度を見ると、宇多田ヒカルは、男性では若い世代よりも年長世代のポイントが高い傾向がある。30歳になった浜崎あゆみは、かつてのように女性の10代20代に圧倒的な人気を得るという状況にはない。大塚愛は、男性の20代30代、女性では10代に支持されている。

柴咲コウ

いきものがかり

青山テルマ

YUI

同世代の人気が長寿の秘訣

 多くのアーティストは年齢を重ねると若い世代の人気度が下がり、ヒットから遠ざかりがちだが、同世代の人気をしっかり押さえていれば、アーティスト生命は長続きする。それを証明するのが、竹内まりや安室奈美恵ドリームズ・カム・トゥルーらだ。

 現在53歳の竹内は、さすがに10代20代の人気度は低いものの、40代男女は2位と高い。昨年のベスト盤は、75万枚のヒットになった。同じく昨年、ベスト盤が10年ぶりにミリオンヒットした安室奈美恵は、女性の20代30代で圧倒的な高ポイントで1位。ドリームズ・カム・トゥルーも10代の男女ではポイントは低いが、女性40代で1位、30代男女はともに2位と高い。3月21日発売のアルバムも高セールスが期待できそうだ。

 この3組は音楽だけでなく、そのライフスタイルも大きな共感を得ている。彼女らの成功モデルは、続く歌姫たちの1つの指針になるだろう。

調査
概要
「人気度」とは、女性アーティストの「認知度」と「関心度」を掛け合わせた値。その女性アーティストに、どれだけの人たちが引きつけられているか「強さ」を示す指数。株式会社アーキテクトが、年4回実施している「アーキテクト日本タレント世論調査」からデータを引用。同調査のデータを入手したいマスメディア/業界関係者の方は、株式会社アーキテクト(03-6888-1111/担当:坪坂)、もしくは日経エンタ!編集部(03-6811-8622/担当:吉岡)までお問い合わせください。

※この記事は日経エンタテインメント!(3月号)より転載しました。