錚々たるメンバーがバックバンドを務める水樹奈々のライブ

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 その水樹奈々のライブに、つい先日、足を運んだ。

 そもそも筆者がかの公演に行こうと思ったのは、パール兄弟のドラマー、松永俊弥がバックバンドでドラマーを務めるというからだった。松永はポルノグラフィティ、槇原敬之らのライブをはじめ、ピチカート・ファイヴのレコーディングなど歴戦の勇士である。その彼がアニメ系ライブに出演するとは…と当初は正直驚いた。しかし、当日のバックメンバーを見て2度びっくり。

 フェンス・オブ・ディフェンスの北島健二、レコーディングセッション系の重鎮、渡辺格、進境著しい若手人気ベーシスト、坂本竜太など見事な布陣。なおドラムは松永と渡辺豊とのダブルドラムス。オールマン・ブラザース・バンドばりのハードな重戦車サウンドが繰り広げられているではないか。

 おまけにメンバーは、まーちん、ケニー、イタルビッチなどとニックネームで呼ばれ、会場の喝采を受けてニコニコしている。…当然、普段ならそんな呼ばれ方はしないだろう。ちなみに記録によると過去には、細野晴臣とティン・パン・アレーや松任谷由美のベーシストとして有名な田中章弘もライブに参加したことがあり、彼も「たーさん」などと呼ばれ、ファンに親しまれていたとのこと。先にあげたメンバーもそうだが、言ってみれば通常の音楽業界の実力派であり大御所たちだ。しかしここではまったく違う世界が、繰り広げられているのだ。

 さらに驚いたのが水樹奈々の歌唱力。速くて複雑な符割とリズムをこなしきり、声量も豊か、とにかくすさまじく歌がうまい。滑舌は声優なので抜群。それに加え、達者なダンスと全方位に話しかける流暢なMC。ルックスも綺麗である。

 その実力は、現在までの歴代のどのアイドルよりも上かもしれない。つまり、ひょっとすると史上最強のアイドルなのかもしれないと思うほどだ。