音楽グループ「パール兄弟」での活動をはじめ、作詞家、エッセイスト、プロデューサーなど、音楽業界に深く関わってきたサエキけんぞう氏。本コラムでは、同氏が音楽業界のトレンドを解説する。

 以前から人気は高かったものの、このところ急速にその支持層を拡大しているアニメ系、声優系の歌手たち。アキバの地下アイドルたちから絶大なるリスペクトを得ている彼女たちの魅力と、その影響力を探ります。

アキバの地下アイドルに尊敬される水樹奈々、桃井はるこ

 最近、秋葉原によく行く。友人の紹介で、「ディアステージ」というアイドルライブハウスに出入りすることになったからだ。

 「ディアステージ」は1階が50人ほど収容のステージスペース、2階がライブを見終えた客を収容する「生徒会カフェ」、3階は大人向けの「男装バー」と、アキバならではの創意工夫がなされた店。最近では、ルイヴィトンのデザイナーとしても有名な、村上隆や、業界の若手の先端たちが、集結している。

 また先日、所属のピヨラビという2人組がB'zの前期第一アレンジャーとして有名な明石昌夫氏のプロデュースで、ディアステージのインディーズシングルを発売。限定3000枚を売り切り、オリコンインディーズチャート1位、オリコン正規チャート34位を記録した。その結果、いまやメジャーレコード会社の関係者たちが日参するほどだ。

 「@ホームカフェ」など、いくつかのメイドカフェ系アイドルライブハウスの隆盛に加え、このような飛び道具的店舗が現れるところが「世界のアキバ」の現況、文化都市として、懐の深いところだと言えるだろう。

 そうしたアキバの地下アイドルたちに尊敬されている歌手がアニメ系、声優系といわれる歌手、水樹奈々、桃井はるこだ。