前回の新春特別編に続き、今回も一挙に6組をメタル斬り! 「スチャダラパー+木村カエラ」「80_PAN」「Tommy heavenly6」「Dragon Ash」「UA」「凛として時雨」のサウンドに迫ります。

また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」3月号(表紙・EXILE)では「東方神起」「Spontania feat.伊藤由奈」「AZU」を取り上げています。こちらもどうぞ。

 今回もいつもとはちょっと違う形式で、最近聴いた6曲を一挙にチェックしていくことにします。

 

 『Hey! Hey! Alright』は、スチャダラパーがゲストボーカルに木村カエラちゃんをフィーチャリングした1曲。男3人のラップと、カエラちゃんの女性ボーカルのパート分けがバランスよく組み立てられてるから、カラオケで大勢で歌ったら、むちゃくちゃ盛り上がりそうだよね。

スチャダラパー+木村カエラ
『Hey! Hey! Alright』
アニメ『メジャー』テーマ曲。「カエラちゃんとは『タモリ倶楽部』で2〜3回一緒になったけど、好きなことならやるっていう人で、全然作られたタイプじゃなかった。だから、音楽のなかにも自分のキャラが自然に出てくる。リスペクトしますね」。

 たまたま気づいたんだけど、この曲はメロディーやアレンジの雰囲気が、マドンナの89年のヒット曲『エクスプレス・ユアセルフ』にそっくりなんだよね。最初に聴いたときなんて、「カバーソングなの?」って思っちゃったよ(笑)。意識的に似せたのか、無意識に似ちゃったのかは分からないけど、カエラちゃんには初期のマドンナみたいなカラフルなイメージがあるから、すごくぴったりハマってると思います。

 全体の音色やプロデュースも、少しアマチュアっぽいっていうか、けっこうゆるいんだけど、そのゆるさが歌詞のリラックスした世界観と相性バッチリじゃん。こういう“気持ちいいゆるさ”って、洋楽の曲にはあんまりなくて、J-POPならではの現象だよね。

 女の子3人組の「ハレンチ☆パンチ」として活動後、2人組ユニットになった80_PAN(ハレパン)。ファーストシングル『ドラミエレクトリック』は、なんといっても、プロデューサーをMySpace上でオーディションして選んだ、っていうアイデアが最高だね。09年の音楽シーンでは、こういうコンピュータネットワーク上でのコラボレーションが、全世界的に一気に広まっていくような予感がします。

80_PAN
『ドラミエレクトリック』
TomomiとMacoの2人組。「アイドルJ-POPを歌っていたハレンチ☆パンチ時代から大好きでした。かわいいだけじゃなくて、複雑でエキサイティングなアレンジの曲を歌っていたんだよ。だから、彼女たちは意外と歌が上手いんだと思います」。

 ユニット名がハレンチ☆パンチだった頃と比べると、サウンドの傾向は様変わりしてて、このシングルはポップなニューレイブ路線です。特に2曲目なんて、エフェクトのかけ方といい、全体のメロディーといい、超Perfumeっぽいじゃん。今のJ-POPシーンにおけるPerfumeのすさまじい影響力を再確認させられた気がしました。