「カプセルホテルに泊まってみたい」「地震を体験してみたい」……日本にやってくる外国人旅行客の目的はさまざまだ。少しでも多くの人に日本に興味を持ってもらいたいと奮闘する「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の舞台裏を徹底取材!
「ビジット・ジャパン・キャンペーン」ってなんだ!?
きましたね、“ミゾーユー”の不況時代が。
円高に浮かれて「輸入ワイン飲んどく?」なんてはしゃいでいられた時期はとっくに過ぎ、「自動車業界やばいらしいけど、贔屓(ひいき)のサッカーチームの補強は大丈夫かしらん?」なんてのんきな心配をしていた時期も終わった。
一流メーカーの人も頭を抱え、タクシーの運転手さんも困り、マスコミのすきまに生息するフリーのリサーチャーにも影響が出始めている、「世界金融危機」と「円高」なのである。そしてここにも、その影響をモロかぶりしている人がいた……。
そう、日本政府観光局の人々だ。
有楽町のビルの一角にある「独立行政法人国際観光振興機構」を訪ねた。正式名称はお堅いが、2008年7月から通称「日本政府観光局(JNTO)」を名乗っている。官民一体となって外国から日本を訪ねてくれるお客さんを増やしていこうという「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の本丸である。
さて、ビジット・ジャパン・キャンペーンとは?
そもそも……日本人の海外渡航が自由化されたのは1964年のこと。以来、「トリスを飲んでハワイへ行った」「なんでも見てやった(小田実風味)」なんて時代を経て、いまや「海外挙式」やら「弾丸ツアー」やら、海外渡航は気楽で身近なものとなった。
02年、海外に行く人の数は年間1652万人に達した。一方、日本にやってくる外国人客はたったの524万人だった。
……バランス悪いね。日本って人気ないね。と思った当時の小泉純一郎首相が、翌03年1月の施政方針演説で言ったのだ。「2010年までに訪日外国人旅行者数を1000万人にしたい!」と。
かくして始まったのが「ビジット・ジャパン・キャンペーン」なのである。














