日本発世界へ――「アニメ・ロード」をたどる旅。アニマックス・滝山雅夫社長の突撃インタビュー篇、いよいよ最終回です。アニメは今後、どこへ向かうのか?

「ふすま」もアニメならばヨーロッパでOK

 「新しい民放チャンネルが増えた80年代のヨーロッパでジャパニーズアニメはじゃんじゃん放映された」――アニマックス・滝山社長の話はつづく。

 フランスの小学校は水曜日がお休みなので、朝から子ども向け番組をやっている。ある時期、そこでは日本のアニメがさかんに流されていたという。とりわけ『ドラゴンボール』は大人気だったとか(その後厳しい総量規制がかかり、現在地上波で日本のアニメは見られないらしいが…)。

 一方、イタリアでは『愛してナイト』(お好み焼屋さんの娘とロックシンガーのラブストーリー)があまりにも人気沸騰し、「続編をつくってくれ!」の大合唱が巻き起こったという。

 「いや、そんな、イタリアのためだけに続編なんてつくれませんから……」と製作者サイドが言ったかどうかは知らないが、イタリアでは勝手に実写版をつくってしまった。お好み焼屋さんは「ミートボール屋」という設定にアレンジされたらしいが、なぜか日本風の「ふすま」と「かっぽう着」はそのまま採用されていたという。見てみた〜い!

 「輸出品としてのアニメの強みってそこだよね」と滝山氏。かつてフジテレビの番組をアジアに輸出する仕事をしていた滝山氏は、そのときにアニメとドラマ、アジアとヨーロッパの違いを肌で感じたという。