2008年12月5日にホンダは、8代目となる新型「アコード」を発売した。アコードは、トヨタ「コロナ」や日産「ブルーバード」など日本車のミドルクラスが次々と消滅した中で、一度も消滅せずに存在してきた車種だ。このことに、筆者は大いに敬意を払う。

 新型アコードは「アドバンスド・クオリティ」をキーワードに、あらゆる性能や機能の本質から細部に至るまで徹底的にこだわり、全身に渡って大幅に「質」を向上させた。また、車両挙動安定化制御システム「VSA」やサイドカーテンエアバッグなどの先進・安全装備を全タイプに標準装備。最高出力151kW(206PS)の高い動力性能で、力強い走りと優れた環境性能を両立した2.4L DOHC i-VTECエンジンと5速AT+パドルシフトを採用。

 ボディーサイズは全長4730×全幅1840×全高1440mm、ホイールベースは2705mmで、欧州では“Dセグメント”に区分される「メルセデス・ベンツ Cクラス」や「BMW 3シリーズ」「アウディA4」と同クラスになる。まずはアコードの歴史を振り返りながら、日本市場でのミドルクラスの変遷を見ていこう。新型アコードが現在のマーケットに与える影響については、5ページ以降で分析する。

新型アコード。ボディー形状は4ドアセダン(左)とステーションワゴン「アコードツアラー」の2タイプ(画像クリックで拡大)