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いよいよ始まった2009年。新年1回目の今回は特別編として、一挙に6組をメタル斬り! 「DREAMS COME TRUE」「倉木麻衣」「倖田來未」の女性ボーカルと、「シド」「the GazettE」「ストレイテナー」ロックバンドを3組ずつ分析しました。

また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」2月号(表紙・香里奈)では「いきものがかり」「風味堂」「flumpool」を取り上げています。こちらもどうぞ。

 明けましておめでとうございます。みんなは楽しいお正月を過ごせたかな? 09年も変わらず、僕はこのコーナーでJ-POPの名曲をたくさん紹介していきたいと思います。みなさん、今年もよろしくね!

 さて、09年第1回目の今回は「新年スペシャル」。昨年の終わりごろに気になっていた曲から、ふだんより多めの6曲を一挙にまとめて取り上げてみます。

 去年のJ-POPを振り返ってみると、サウンド的に一番影響力を発揮していたアーティストは、Perfumeだった気がします。本人たちも07年に続いて大活躍だったけど、それ以上に、他のいろんなアーティストたちがPerfumeっぽいエレクトロサウンドにいろんな形でトライしてたじゃん。この連載でも取り上げたけど、安室ちゃんやサザンまでもが影響を受けてるなんて、その影響力の幅広さには本当にびっくりです。

 DREAMS COME TRUEの『連れてって 連れてって』にも、やっぱりPerfumeっぽいピコピコサウンドの影響が入っていました。と言っても、それはあくまで音色についての話で、曲全体は、いつものポップなドリカムワールドを堪能できる1曲に仕上がってます。“季節感”に敏感なJ-POPらしく、CDをかけた瞬間、部屋の中に冬の街の風景が広がるような曲だから、今の季節に聴くのにぴったりだね。

DREAMS COME TRUE
『連れてって 連れてって』
ダンロップCMソング。「オーディション番組で審査員をすると、女の子はドリカムとMISIA好きが本当に多い。個性はあるけど、あまりにオリジナルすぎない、そのバランスが人気の理由じゃないかな」。

 この曲もそうだけど、ドリカムの曲のコード進行って、典型的なJ-POPっぽくはなくて、むしろジャズっぽいインテリ系のコード進行になってることが多いんだよ。それなのに、できあがった曲は、みんながカラオケで歌いたくなるような超ポップな曲になってるじゃん。料理にたとえるなら、しょうゆをまったく使ってないのに、日本人好みの和食を作ってくれる凄腕のシェフみたいなもので(笑)、本当に不思議なドリカムマジックです。