私自身、買って食べるだけではなく、時にはケーキやパイ、ムースなど、スイーツを作って人にふるまうことがある。そんなときふと思うのは、「スイーツ作りって理科の実験に似ているな」ということだ。

 小麦粉100gにバターが20g、牛乳は温めてから使って...、といった順番や量を間違うと、思ったとおりの味、形にならない。これが例えばカレーだったり、炒めものだったりすると、途中で間違えても、ある程度は巻き返せるのに。膨らまないスポンジは、もう捨てるしかないのだ・・・。ああ、無情。

 そんな手間のかかるスイーツで、これまたくせ者の「酢」を使ったスイーツだけを出す店が自由が丘にある。

酢というと日本料理や中華料理のイメージだが、店の外観は洋風。外にはこだわりを書き示したメッセージ看板がかかっている(画像クリックで拡大)

 この「SUQUE」(スクウ)は、元々は下北沢にお酢を使った「marusan cafe」を運営していたオーナーが、お酢の美味しさを広く知ってもらうために出店したスイーツショップだ。

 オーナーによれば、酢は人間が作った最古の調味料。しかし、酢が苦手という人も少なくない。そこで、そんな人に酢の美味しさを知ってもらえるよう、この店を運営しているのだという。

 酢は疲労回復や肌によいとされている。そのため店には女性の来客が多い。だが、商品は全体にさっぱりした味になっているので、1人で買いに来る男性客もいるという。商品数は季節により変わるが20種類ほどをそろえている。

 外からケーキを見て入店したものの、酢を使っているということを知り、出ていってしまう客も多い。「子供にはだめだわ」と、酢というイメージだけで避けてしまう人もいたという。

 そのハードルを越えてもらうため、SUQUEでは来店客に積極的に試食を勧めている。まずは食べてもらって、その味を舌で知ってもらうのだ。

 また、商品ごとの酢の強さをレベル表で表示。酢の味を強く感じるものからほとんど感じないものまで、5段階に分けて販売している。

酢の強さを酢イーツ指数で表示(画像クリックで拡大)

希望すれば試食できる(画像クリックで拡大)