1998年に、モーニング娘。のメンバーとしてデビューし、国民的アイドルとして世間の注目を一身に浴びてきた、“なっち”こと安倍なつみさん。2008年はデビュー10周年、そしてソロ活動開始から5年と、区切りの1年となった。トップアイドルとして走り続けてきた10年間、プレッシャーとどう付き合い、乗り切ってきたのか。また、多感な10代から27歳の今までの心境の変化を聞いた。
(取材・文/橘川有子、写真/道 敬一)
ソロ活動は全責任がのしかかってくる
安倍なつみ(あべ なつみ)。1981年北海道生まれ。98年に『ASAYAN』のオーディションを経てモーニング娘。を結成。同年に紅白出場を果たすなど、国民的人気アイドルグループとなる。04年には、グループを卒業し、ソロ活動開始。コンサートや舞台、ミュージカルなどで活躍中
――先日リリースされたソロベスト『安倍なつみ 〜Best Selection〜 15色の似顔絵たち』には、森高千里さんのカバー曲『ザ・ストレス』が収録されていて、今回のテーマにぴったりだと思いました(笑)。
安倍: 私もそう思います(笑)。これをカバーしたのは25歳のときだったので、「ストレスが私をダメにする」って歌詞とか、「本当にそうだな〜」ってすごく共感できたし、社会で頑張って働いてる人たちを代表するような気持ちで歌いました。
――デビューから10年が経ちますが、今でもレコーディングでは緊張するものですか?
安倍: 緊張とは少し違うかもしれません。レコーディングは決められた日数で、どれだけいい歌が歌えるかが勝負です。自分との戦いの時間なんです。
以前に比べると、限られた時間のなかで、自分がその歌をどう表現すればいいのかを深く考えるようになり、新しい作品を「よりよいものにしたい」という気持ちが強くなりました。そのために、現場のスタッフと意見を出し合いながら、できる限りの努力をしているつもりです。
――歌に対する意識が変わったのは、いつごろから?
安倍: 自分1人でステージに立つようになったことが大きいと思います。今回のツアーはどんな意図で、どういった曲順にするのか、ライブの合間のMCで何を話せばいいかまで、すべてが自分の責任になってくるじゃないですか。
グループのときは、ある程度のレールが敷かれていて自分はそれに乗っているなという感覚がありましたが、今はそのレール敷きさえも自分でやるようになったんです。つまり、自分の発した言葉や、表現したものの全責任は私一人に返ってくる。なのでリリース前やライブ前などは、毎回かなりプレッシャーを感じます。
――それを解消するために、何かされたりしましたか?
安倍: 自分のなかにないものはどうしたって表現できません。だからそのための事前勉強も増えました。ソロコンサートを始めた当初は、合間のMCがすごく苦手で。「○○ですねー」って(ファンに)語りかけても、会場はシーンとしたまま。どうしていいか分からなくなったことが何回も(苦笑)。
モーニング娘。の時代は、そんなときには誰かがすかさず「そうだよね」ってフォローしてくれたので、仲間に支えられてたんだなって改めて感じたりしましたね。











