「画質のよしあしだけでデジタルカメラのデキを決めてよいのか?」という点について、塙カメラマンに語ってもらう企画の最終回。前々回前回の記事も参照してもらいたい。

 シャッターのフィーリングや音以外にも、さまざまな部分でカメラのよしあしを感じることがある。

 例えば、再生時のコマ送りの速度や、ライブビュー時の操作性などだ。コマ送りのスピードは速いにこしたことはないが、撮影直後のプレビュー表示からそのまま拡大やコマ送りができる方が使い勝手はよいと感じる。メーカーによっては、撮影後のプレビューと再生モードを区別していて、プレビューでは拡大やコマ送りができないカメラもある。単一の機種を使っている分には「慣れ」のひとことで済むかもしれないが、メーカーをまたいで複数のモデルを使っていると、こんな部分も気になってくるのである。

 ライブビュー関連で気になるのが、マニュアルフォーカス使用時の拡大表示の操作性だ。利用すれば厳密にピントを合わせられるが、シャッターボタンを半押しにした時には、拡大表示を終了して通常のフレーミングに戻ってほしい。シャッターを切る時には、フレーム全体を確認しながら撮影したいからだ。残念ながら、この機能を実装しているメーカーは少ない。

 他にも、ホワイトバランスやISO感度の変更、メニュー構成や、露出ブラケティングなど、さまざまな設定において使いやすいと感じる機種もあれば、そうでない機種もある。よく使う機能は人によってまちまちだから、どの機能を優先するかは一概に決めにくいのだろう。だが、少なくとも一ユーザーとしてカメラ選びをする時には、自分がよく使いそうな機能の操作性もチェックしてほしい。

 グリップ感というか、構えた時のしっくり感というのも、カメラによってずいぶん違うと思う。これも、個人の主観によるものが多いので、具体的な機種名を挙げるのは控えるが、一日中撮影していても手首に負担のかからないカメラもあれば、それよりも軽いカメラで手首が痛くなるものもある。手になじむカメラを使っていると、それだけで撮影が楽しくなるし、疲労感も少ないものだ。