ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回はネットブック「Eee PC S101」を取り上げる。ネットブックは仕事向きはないと言い切る戸田氏。デザイン重視の最新機種をどう評価した!?

 相変わらずネットブックがよく売れている。NECや東芝が参入したが、AcerやASUSなどの外資系メーカーが強い状況はあまり変わっていない。

 最近は、各社から多くのモデルが発売され、百花繚乱(りょうらん)状態になりつつある。8.9型液晶を搭載し6万円を切る価格で横並びだった第一世代から、価格を含めてバリエーションに富んだ第二世代へと突入しているのだ。

 そもそも、現時点のネットブックは、買い換えを考えるパソコンではないだろう。なにしろ、どれを買ってもCPUパフォーマンスが変わらないのだから、ネットブックからネットブックへ買い換えはあまり考えにくい。そう考えると、魅力的な製品が増えてきた、このタイミングからネットブックを買うユーザーがうらやましい。

 最近は、ネットブックの充実によってモバイルノートの市場が縮小しつつある点も見逃せない。例えば、僕が愛して止まないパナソニックの「Let's note R」が一時は12万円台まで値下がりした。ちなみにこれは、夏モデルの売れ残りではなく、冬モデルである。

 果たして、第二世代のネットブックによって、モバイルノートはさらに駆逐されるのだろうか、そんなことを考えながら最新機種をレビューしてみよう。

 今回取り上げるのは、アスーステック・コンピューターが力を入れた第二世代のモデル「Eee PC S101」だ。最大の特徴はデザインである。このサイズは、確かに素晴らしい。形の自由度が高いリチウムポリマーバッテリーを採用して薄く仕上げたボディーは、最厚部25mm、最薄部18mmである。下手なモバイルノート顔負けのサイズで、鞄への収まりは文句なしだろう。

 ただ、デザインはちょっと方向性が違うのではないか。エレガントというよりは、テカテカである。ソニーの「type C」が醸し出しているようなエレガントさには、まだ及ばない。もちろん、この価格にしては素晴らしく完成度が高いことは間違いない。

Eee PC S101は、6万9800円とネットブックの中では1万円ほど高いが、薄くスリムなボディーは魅力十分だ(画像クリックで拡大)

右側面にはUSBが1基。本体が薄いので設計がシビアで、端子を並べづらいようだ(画像クリックで拡大)

一番厚みのある本体背面にディスプレイ端子などを配置している(画像クリックで拡大)

左側面には、USB端子が2つのみ。すっきりした外観だ(画像クリックで拡大)