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今回メタル斬りするのは、「秦基博」「加藤ミリヤ」「斉藤和義」のシンガーソングライター3人。それぞれ、どんな洋楽アーティストから影響を受けているのか、マーティが明らかにしていきます。
また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」12月号(表紙・堀北真希)では「福山雅治」「ASIAN KUNG-FU GENERATION」「中島美嘉」を分析しています。こちらもどうぞ。
僕がJ-POPで苦手なタイプの音楽は、“モテる人のための曲”です。
日本では、モテる人たちは「ベタすぎるのはかっこ悪い」と思ってるから、音楽の好みも、ベタベタなポップソングより「クールなBGM」っぽい音楽を好む傾向があるよね。逆にモテない人間は、ベタでも全然オッケーで、特にキャッチーなサビが大好物です。そもそもポップな音楽には“治療”の効果もあるから、僕も含めて、モテない人たちは、ベタな音楽を聴くことで、自分の満たされない気持ちを無意識にいやしているのかもしれません。
たとえば、スガシカオさんや山崎まさよしさんの音楽は、すごくかっこいいけど、基本的に「モテる人のための音楽」です。MONKEY MAJIKやキマグレンも、僕の中では同じカテゴリーに入ります。面白いのはミスチルで、彼らはアップテンポの曲だと「モテる人のための音楽」なのに、バラードだと「モテない人でも全然オッケー」に変貌しちゃうから不思議です(笑)。
秦基博の『フォーエバーソング』は、正直、聴く前はちょっと不安でした。というのも、音と一緒にもらった資料に「山崎まさよしやスガシカオと同じ音楽事務所に所属するアーティスト」と書いてあったからです。でも、実際に聴いてみたら、すぐに安心しました。だって、サビがめちゃくちゃキャッチーで、これならモテないやつが聴くのも全然ありじゃん。
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秦基博
カップリングには荒井由実『晩夏(ひとりの季節)』のカバーを収録。「レコーディングのバランスがいいから、声の上と下がすごくクリアに聴こえる。ちょっと聴けば彼の歌って分かるのがいいよね」。『フォーエバーソング』 |
音楽的な特徴としては、この人はたぶん70年代後半にアメリカで流行ったAORサウンドの影響を受けていると思います。AORっていうのは、ケニー・ロギンズとかクリストファー・クロスとかがやっていた、ちょっと洗練された「大人向けロック(=Adult-Oriented Rock)」の通称です。
KISSばかり聴いていた子供の頃の僕は「AORなんかダサい!」って思ってたけど、大人になって聴き直したら、実はいい曲がいっぱいあったことに気づいて反省してます(笑)。AORの曲は、洋楽にしてはハッピーな曲調が多くて、歌メロもすごく大事にする傾向があるから、J-POPと相性がいいのも当然かもしれないね。












