「クールジャパン」の正体に迫るべく、リサーチを続けるリサ子(ただし、パスモで移動可能な範囲に限る)。「ゲームの最先端」東京ゲームショウでのイタリア人取材の後に、彼女が訪れたのは「カワイイの最先端」、新宿の「イセタンガール」でした。

経済産業省も認めたクールジャパン、それが「カワイイ」

 「このスカート見て〜。ちょ〜カワイイ〜」

 ファッションビルに響く乙女たちの嬌声。いまや、その声のなかに中国語、韓国語、英語、フランス語など様々な言語が混ざっているのはごく自然なことである(ここのところの円高で状況は変化するかも?)。

 女子のファッションもまた、クールジャパンの大きな要素。それが証拠に経済産業大臣の諮問機関・産業構造審議会の基本問題検討小委員会なんてお堅いところでも……

 「我が国のファッションは、赤文字系やストリート系等多様なカテゴリーを生み、それがそのままアジアに輸出されつつある。赤文字系やガーリー系の雑誌が中国で人気を得ているのはその証左である」

 なーんて報告がなされているのだ(2008年8月、委員会報告書より)。

 「赤文字系」ってのは、『CanCam』『JJ』『ViVi』『Ray』に代表される赤文字雑誌(創刊時、タイトルが赤色で印刷されていた)に掲載されているファッションのこと。キーワードは「モテ」と「セレブ」、上品で保守的で男の子の好感度が高そうな方向である。

 それに対して「ストリート系」は“自分らしさ”、「ガーリー系」は“カワイイ・カジュアル”というのが、小委員会資料の定義(参考文献:読売新聞08年8月19日付)。世界をリードするこれらのファッションを、「ニッポンの産業力に結びつけていかねばならん」というのが小委員会の議題なのだ。おじさんたちが「なるほど、カワイイ・カジュアルですな」なんて話し合っているんだろうか??