エジプトに到着した高橋監督。『ペールゼン・ファイルズ』の劇場版の公開も決まった今、監督には決着をつけたいことがあるという。それはファンも気になる「キリコとフィアナの物語」だ。

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 いやあー、暑かったあー! 暑いと言えば
去年行ったインドも暑かったがアフリカはま
た違う。感じから言えば「熱い」って言うほ
うが当たっているかなあ……まあカイロは暑
くっても30度の範囲なのだが古代エジプトの
最南端遺跡アブシンベルまで行くと40度を軽
く超える。もっとも空気が乾いているので日
陰に入るとずいぶんと違うのだが、直射日光
の下に体を曝(さら)すと熱が突き通るよう
である。アフリカ大陸に行って暑い暑いと
言っていてもしょうがないので話題を変え
よう。
 エジプトに行って何が一番印象に残ったかといえば、普通やっぱ
りピラミッドとか神殿とか王家の墓だとかツタンカーメンの黄金の
マスクだとかになるのだが、もちろんそのどれもが凄かったのだが、
俺にとっては警官! 警官だったなあ。いやいやもうどこへ行って
もゴロゴロウロウロ警官だらけ。おまけに街角という街角、要所と
いう要所に一人ないしは二人が入れるミニトーチカがにょきにょき
立っている。そしてそのミニトーチカの銃眼からは本気モードの銃
口がのぞいているのだからちょっとドッキリする。
 そんなこんなでいやおうもなくあのルクソール事件が思い出され
るということになる。知っていると思うがルクソール事件のことを
おさらいすれば、1997年ナイル中流域の代表的観光地ルクソールの
ハトシェプスト女王の葬祭殿前において起こったイスラム原理主義
テロリストによる観光客襲撃事件である。80名を超える人が死傷し
内10人の日本人観光客が命を落とした。事件の本質は置くとしてエ
ジプトを訪れる観光客が狙われたことは事実である。

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 あの事件の後しばらくエジプト観光はどん
底を味わった。エジプトにおける観光収入は
国家運営にかかわる。だから本気なのだ。警
官の数だけではない。カイロからルクソール
までは飛行機で行ったが、ルクソールからさ
らに南のアスワンまでの移動はバスとなった
が、このバスはコンボイを組むのである。各
国のツアー客を乗せる数十台のバスが集合場
所に集まるとそのバス一台一台に自動小銃を
持つ警官が乗り込み、その上で完全武装の警
官隊のパトカーがコンボイを先導する。まさ
に護送船団方式。

■『あにめノいろはにほへと』
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