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“スポーツモデル化”“回生充電”で若者を取り込む「電動アシスト自転車」

 主婦層やシニア層に向けた車種が多かった電動アシスト自転車。最近、若い世代を狙ったスポーツモデルや「回生充電」採用モデルが相次いで登場し、注目を集めている。

買い物や子供の送り迎え向きの電動アシスト自転車。スピードよりも安定感を重視(写真はリチウムビビ・アンサンブル)

 ガソリン価格高騰やメタボ対策による運動ニーズの高まりを背景に、自転車人気が広がっている。特に電動アシスト自転車は、売り上げが4年連続で前年比10%以上の伸び。電動アシスト自転車専門店「ASSIST」(東京・碑文谷)の渡辺正樹店長は、「従来の電動アシスト自転車は、主婦やシニア層向けの商品が大部分を占めた。だが、今年は20~30代の若い世代を狙った商品が登場しているため、ますます市場が拡大するのではないか」と予測する。

8段変速が可能なブリヂストンサイクルの「リアルストリーム」。実勢価格12万4800円(画像クリックで拡大)

 ブリヂストンサイクルが8月に発売した「リアルストリーム」は、若年層の需要開拓を狙ったスポーツモデルだ。電動アシスト自転車は3段変速ギアが一般的だが、この車種は8段変速ギアを採用。シフトワイヤの引き具合からギアポジションを随時確認、その情報がドライブユニットに伝達され、各ギアに最適なアシスト力が働くという新開発のシステムを採用している。道路状況に応じて細かいギアチェンジが可能なので、長距離のサイクリングや起伏に富んだ地形を走るのにも向く。走行状態に応じて細かくアシスト力が変わるため、電力の無駄な消費も省いてくれる。

リアルストリームのシフトポジションセンサー。使われているギアの位置を随時判別する

 電動アシスト自転車の開発には、各段のギアごとに実地走行を繰り返してデータを収集することが必要。そのデータによって、アシストパワーのプログラムを組み立てていく。「8段変速ギアは開発にかなりの時間を要しただろう」(渡辺氏)。こうした“メカ的”なこだわりは、高機能を求める男性ユーザーを引き付けるのではないか。