主要キャリアの先陣を切り、2008年10月27日にKDDIがauの秋冬モデル発表会を行った。世界初の3.1インチワイドVGAの有機ELディスプレイを搭載した「W63H」「W63CA」をはじめ、データ通信端末を含む8つの新機種が発表された。ここ最近、同社の端末は魅力に欠けると評価されることが多く、純増シェア低迷の一因となっていた。今回の新モデルで、果たしてそうした状況を打破することはできるのだろうか?
大きな意味を持つ、有機ELのワイドVGA化
今回auが発表した秋冬モデルは、「映像」と「ライフスタイル」に大きなポイントを置いているという。
「映像」にポイントを置いているのは、世界初となる3.1インチのワイドVGAサイズ有機ELディスプレイを搭載した「W63H」「W63CA」と、3.5インチのワイドVGA液晶を搭載した、スライドタイプのAQUOSケータイ「W64SH」の3機種。いずれもディスプレイの解像度の高さや美しさに重きを置いたモデルであり、ワンセグや動画配信サービス「LISMO VIDEO」といった動画関連サービスを高画質で楽しむことができるのが最大の特徴だ。
auは従来から、映像の鮮明さなどでアドバンテージのある有機ELディスプレイの搭載に積極的に取り組んでいる。だが有機ELは、これまでQVGAクラスの解像度が最大であったため、他キャリアがワイドVGAクラスの液晶ディスプレイ搭載機器を急速に増加させる中では見劣りする印象を与えてしまっていた。
だが今回、ワイドVGAクラスの有機ELディスプレイを用意してきたことで、解像度における液晶との差を大幅に縮めることができたのは大きい。ディスプレイより解像度が低いワンセグやLISMO VIDEOではこの性能をフルに生かすことができないのが残念な所ではあるが、今後はワイドVGAクラスのディスプレイが主流となり、動画に限らずさまざまなコンテンツがワイドVGAクラスに対応していくものと思われる。そうしたことを考えると、今回の有機ELディスプレイの進化は非常に大きな意味を持つといえるだろう。
ちなみに映像とは全く無関係だが、これら3機種はグローバルパスポートCDMAに対応しており、北米やアジアでのローミングが可能となっている。WIN端末のCDMAローミング対応が進んでいるということは、ユーザーとしては嬉しい限りだ。











