相馬学の映画コラム「ハリウッド・エンタメ映画至上主義!」。洋画、それもハリウッドの映画を中心に、注目すべき作品を独自の切り口で紹介していく。

 第16回目の今回は、ジョン・ウー監督の新作『レッド・クリフ Part1』を紹介する。10年以上もハリウッド映画を取り続けた男が、アジアを舞台に「三国志」の世界を描く。

今週の紹介映画1
『レッド・クリフ Part1』
公式サイト:http://redcliff.jp/index.html

(C)Bai Xiaoyan(画像クリックで拡大)


監督:ジョン・ウー

出演:トニー・レオン、金城武ほか

配給:東宝東和、エイベックス・エンタテインメント

2008年11月1日 日劇1ほか全国ロードショー

 香港ノワールの傑作『男たちの挽歌』で注目を集め、『フェイス/オフ』で世界中を熱くした男気映画の巨匠ジョン・ウーが「三国志」を撮る。それだけで胸が高鳴る観客は少なくないはずだ。すでにアジアでは公開され記録的なヒットを記録している。その話題作『レッド・クリフ Part1』が11月1日より、いよいよ日本でベールを脱ぐ。

 始めに断っておくが、本作はハリウッド映画ではない。中国や日本、韓国などの合作で、一応米国も共同製作国に名を連ねてはいるが、スタッフやキャストの顔ぶれを見ても完全なるアジア映画だ。とはいえ香港からハリウッドに渡ったジョン・ウー監督は、これまで10数年に渡って米国映画を撮り続け、先述の『フェイス/オフ』や『ブロークン・アロー』、そしてトム・クルーズ主演による人気作『ミッション:インポッシブル』の続編『M:I−2』などのヒット作を手がけてきた。久々にアジアに戻ってきた彼の作品も、当コラムとしては決して無視はできず、今回取り上げている。