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 今回メタル斬りするのは、「谷村奈南」「星村麻衣」「Sotte Bosse」という女性ボーカルの3組。ドラマ主題歌などで徐々に注目を集める彼女たちの歌声の魅力にマーティが迫ります。

 また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」11月号(表紙・福山雅治)では「中川翔子」「BREAKERZ」「GIRL NEXT DOOR」を分析しています。こちらもどうぞ。

 僕が日本に住み始めてから、けっこう長い月日が経ちました。生活にもだいぶ慣れてきたけど、いまだにちょっとした機会に日米の「文化の違い」に驚かされます。

 そのひとつが「グラビアアイドル」という存在です。よく「ハワイで水着!」みたいなDVDをコンビニで売ってるじゃん。それってアメリカでは絶対ありえないよ。

 アメリカで、グラビアイドルに一番近い存在っていったら、プレイボーイ誌のモデルをやってたパメラ・アンダーソンとかかな。でも、アメリカのセクシー系モデルって、できるのは写真に撮られることだけ。テレビとかではちゃんと話せない。僕は日本のグラビアアイドルとバラエティ番組で共演することも多いけど、彼女たちはみんなすごく気の利いた発言をできるから、すごいよね。

 それと不思議なのは、日本人は「Gカップ」とか「Iカップ」とか、女性の胸のサイズについて、異常に関心が高いということです。最近ブレイク中のボーカリスト、谷村奈南ちゃんがメディアで紹介されるときも、必ずと言っていいほど「Gカップ」ってことが強調されるじゃん。アメリカだったらミュージシャンにそういう紹介の仕方はまずしないし、もししたら「セクハラ」にとられかねません。僕的には「奈南ちゃん自身は、今の状況をどう思ってるんだろう?」ってことが少し気になります。

谷村奈南
『If I’m not the one』
ドラマ『四つの嘘』主題歌。「グラビアアイドルファンの人たちにとっては、最高のボーカリスト。彼女の歌を入り口にアキバ系の女の子だけじゃなくて、ディーバ系の音楽も楽しめるようになったらいいね(笑)」。

 新曲の『If I’m not the one』は、奈南ちゃんにとって初のバラードソングです。曲自体はすごくいいんだけど、僕の耳で聴くと、アレンジがちょっとスカスカすぎるかな。リミックスバージョンならこれでもいいと思うけど、シングルにしてはちょっと地味すぎるっていうか、丁寧すぎます。彼女の大人っぽいボーカルを生かすには、もうちょっとスケール感の大きなアレンジの方が合ってるんじゃないかな。

 でも、それはあくまでバックの音楽の話で、奈南ちゃんのボーカルがA級のクオリティーであることは、この曲からも十分伝わります。踊りだってめちゃめちゃ上手だし、Gカップの話題性だけじゃなく、彼女のシンガーとしての高い可能性についても、もっと注目してあげてほしいな!