今夏、その予兆はすでにありました。

 ガソリン高騰や北京五輪が重なったこともあり、2008年の温泉・観光地への出足は自粛気味。そんななか「子ども田舎体験」と銘打った温泉や観光地、宿が絶好調を博しています。夏休み田舎体験で、毎年にぎわいを増している「六日町温泉」(新潟県)や「土湯温泉」をはじめ、日本生協連でも「グリーンライフ」での自然体験や田舎体験を推進して大好評だったようです。

 なぜ、「子ども田舎体験」が人気を博し、これからも増加していくと言えるのでしょうか。その理由は明白です。

 まず、“豊かな子ども(リッチキッズ)”が増えていること。その背景には、祖父母世代や父母世代の人口が増えているのに子どもの人口は増えていない、という事実があります。その結果、一人の子どもへの“投資”が増加。投資といっても、「お金」「教育」面だけではなく、「子ども時代のいろんな体験」もその一つ。

 大都市への一極集中が進み、おじいちゃん、おばあちゃんも田舎にいるとは限らないという時代も近づいており、田舎体験ニーズはますます高まっていくことと思われます。さらに、田舎体験は、父母や祖父母にとっても「少年少女時代に戻れる」というノスタルジーを体感でき、しかもそれを子どもと一緒に体験できるという貴重な財産となります。

土湯温泉での「夏休み田舎体験」の1コマ