ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回はデジタル一眼ブームに乗って発売された、ソニーの写真専用のパソコンを試用してみた。プロ用モニター並みの液晶が特徴の「VGN-AW70B/Q」は本当に買う価値があるのか!?

 いまさら言うまでもないが、デジタル一眼レフカメラがブームである。リッチな団塊世代が買っているからなのか、高級モデルが売れに売れている。最近話題になっている新製品は、ニコンの「D700」やキヤノンの「EOS 5D MarkII」といったフルサイズ機なのだ。

 カメラ雑誌などを見ていると、この種の高画質データを扱うにはいま使っているパソコンでは力不足だと書かれている。

 これはもう、間違いなくそうだ。デジタル一眼レフのRAW編集とハイビジョンデジカメのAVCHD編集は、パソコンにとって近年もっともヘビーな作業である。僕もRAWを少しでも快適に編集するために、Core 2 Quadのデスクトップを購入した。性能の劣るパソコンでは、耐え難いほど遅いのだ。

 ということで、パソコンとデジタル一眼レフを両方扱うソニーが、写真専用のパソコンをリリースしたのは、マーケティング的には確かに当を得ている。とはいえ、写真専用と言うだけの差が本当に出せているのだろうか? 早速製品を借りて使ってみることにした。

 さて、到着したtype Aのフォトエディションは、店頭モデルの「VGN-AW70B/Q」だ。最大の特徴が液晶である。サイズは18.4型ワイドで、フルハイビジョン対応の1920×1080ドットだ。ノートとしては、極限と言っていいサイズだろう。実際に製品が手元に届き冷静に見るなら、とてつもなくでかい。ソニーらしく薄く設計しており、威圧感はあまりないのだが、幅たるや約43センチと想像以上だ。狭い机の上ではマウスで作業するエリアがなくなってしまいそうである。ちなみに3.95キロと重量はたいしたことがないのが救いだろう。少し前の15インチノートも3キロを超えていたモデルが多かったので、結構軽いと言っても過言ではない。

今回借りたVGN-AW70B/Q。写真ではあまりスケール感がないが、一般的なA4ノートよりかなり幅広だ(画像クリックで拡大)

VAIOシリーズらしく、薄いのでがんばれば持ち運べなくもない。その必要があるかどうかは、さておきである(画像クリックで拡大)

パームレスト部分がカメラのグリップのような皮風仕上げになっているのはとても格好いい(画像クリックで拡大)