去る8月26日から31日までの6日間、日本列島は記録的な豪雨に見舞われた。奇しくも「甘く見るな! 猛烈な『ゲリラ豪雨』から身を守る方法」という記事が掲載されて6日後のことだ。結果的に多くの方が記事を読んでくれたことは、筆者としてうれしいことではあるが、同時に豪雨の怖さを再認識する結果になった。

 前回の記事では、雨が降りだす前に察知して身を安全な場所に隠すことを提案。その手段として雨や雷の警戒メールサービスや、リアルタイムで降雨状況を確認できるアメダスサイトの活用法を紹介した。しかし、8月末のような豪雨において、この方法は必ずしも最善とは言えなくなってしまった。なぜなら土砂崩れ、川の氾濫などによって大きな被害が出たからだ。

 確かに建物に避難することは大切だが、逃げ込んだ場所が安全でなければ意味はない。逃げる途中や、避難した自宅で被害に遭ってしまったら悔やんでも悔やみきれないのである。

 そこで今回は、ゲリラ豪雨対策の第2弾として「豪雨災害から逃れる方法」を紹介したい。9月第1週は防災週間にもなっている。これをいい機会として自宅周辺や会社など、日中活動している地域に、豪雨災害の危険が潜んでいないかを確認してみよう。

今や都市化型水害はいつ起きてもおかしくない

 ゲリラ豪雨で恐ろしいのは、やはり水害だろう。中でも近年急増し、被害を出している「都市型水害」には、注意する必要がある。下水道の排水能力をはるかに超える雨が降ると、雨は川ではなく街へと流れ込む。このあふれた雨が、低い土地や地下街などに大きな被害をもたらすのだ。

 では、どのくらいの雨が降ると都市型水害の危険性が高まるのか。東京都を例にして話をしよう。東京都の水害対策を仕切る東京都建設局では、現在、1時間で50mmの雨が降った場合を想定して治水施設の整備を進めている。つまり50mmまでの雨なら被害は少ないが、それを超える雨が降れば予想外の被害を出しかねない。

 50mmという時間雨量について、昨今の豪雨を見ていると、想定量が少なすぎると思われるだろうが、この基準は過去データに照らし合わせれば妥当な数字。従来、50mmを超える雨は、3年に1度ほどしかなかった。今年のように100mmを超える雨が各地で降ることは、予想をはるかに超えた事態である。だが、今年の状況を考えれば、今や都市型水害は自分の身の回りでいつ起きても不思議ではないことがお分かりだろう。