PC向け動画配信をケータイで見る「LISMO VIDEO」の狙い

――PC向けに動画を配信し、ケータイで見るという「LISMO VIDEO」を始められましたが、その意図を聞かせてください。

高橋氏:もともと動画は2000年からやってきました。LISMOの拡張はiTunesを意識してやっています。動画のケータイへの取り込みは無線経由では難しいので、とりあえずPC経由で始めました。

 これまでFMCと言っても、なかなか具体的なものが出てきませんでした。しかし、LISMOなどを核にして、固定とのバンドルを積極的に進めていこうと思っています。

 というのも、ケータイと固定回線を契約しているユーザーの解約率は低くなる傾向が見えてきました。auというブランドのなかで、固定もケータイも一緒にお付き合いしてもらうと他社に移行しないというのが立証されつつあります。その流れもあって、LISMO VIDEOを始めました。

――今後、動画コンテンツを増やしていく傾向にあるのでしょうか。

高橋氏:コンテンツを増やす以前に、まずは成功体験を作らなくてはいけません。成功体験をつくることで、ハリウッドなどとの交渉がやりやすくなるのです。長い目で見なくてはいけないと思っています。

――LISMO VIDEOもPCにつなぐのではなく、ケータイに直接ダウンロードできると便利だと思います。iPhone 3Gのように、auケータイも無線LAN対応が当たり前になってきたりはしないのでしょうか。

高橋氏:僕はもう、無線LAN対応は必然だと思っています。やるかどうかは知りませんが。

 昨今、インフラコストが上がってきているので、そのトラフィックをどこに逃がすかが大事になってきます。

 学生などは、自宅ではケータイをベッドの中で使っています。YouTubeを見て、ワンセグやメール、インターネットをしています。ワンセグを導入して良かったのは、ネットを使わずに、テレビを見てもらうことで、一時的にトラフィックが発生しない状態になっていること。そこに無線LANが追加されると、さらにトラフィックが3Gネットワークから逃れるようになります。このメリットは大きいです。