飲食店から商業施設の中核である飲食フロアのプロデュースまで手がけ、飲食業界のトレンドを生み出してきた中村悌二氏が、業界で起こっているさまざまな現象を独自の視点で斬る!

 今から半年と少し前のことだが、昨年11月に「ミシュランガイド東京」が発売された。発売前から「どの店が星を取るのか?」と憶測が飛び交い、発売後には「2つ星を取ったあの寿司屋は行った?」「今度はあの1つ星のイタリアンに行こうよ」などと、あちこちで話題になったものだ。それらの店は言うまでもなく、高級レストランばかりである。

 また、この連載の1月の記事では、シャンパンブームについて触れた。昨年はシャンパンが爆発的に売れ、市場では品薄になるような状態が起こった。高級レストランに限らず、あちこちのレストランで客がシャンパンを飲んでいる姿を見かけたものだ。

 しかし、どうもそんな「バブリー」な状況が変わってきたようだ。星を取ったレストランでも、一部の人気店を除いては、とっくに客足は落ち着いてしまっていると聞く。その一方で、「カジュアルで大衆的」な店が今人気を集めている。