ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。前回に引き続き今回も「ソニーVAIOの逆襲」と題した短期集中シリーズを掲載したい。7月16日、VAIOの新モデルが発表された。新モデルでは、VAIOのコンセプトが再定義され、各モデルのデザインが統一されるなどの刷新が図られている。いよいよ“逆襲”が始まったのか? ソニーでVAIOを取り仕切る石田佳久氏に、戸田氏が直撃した!

 1年前には想像すらできなかったほどパソコンが値下がりし、デュアルコアCPUのA4ノートが11万円台で買えるようになった(関連記事)。低価格化の流れが止まらず、「一般的な実用モデルは10万円が当たり前」という時代がやってきそうだ。

 そんな中、ソニーは、時代に逆行するかのように高付加価値モデルを投入してきた。13.1型ワイド液晶を搭載する軽量ノート「VAIO type Z」だ。

 13型クラスの液晶を搭載するセミモバイルモデルには、従来からプレミアム感のある「VAIO type S」がラインナップされていた。今シーズンは、さらに上位のtype Zを加え、type S、type Zの二本立てになったのだ。早い話が、さらに高級なノートを追加したと思ってもよいだろう。

 VAIOのコンセプトも変わり「デザイン」「インテリジェンス」「クオリティ」などの訴求を強めている(関連記事)。もちろん、手ごろな価格のモデルもラインナップするが、明らかに他社とは違ったスタンスが見えてくる。

 今回は、ソニー業務執行役員SVPでVAIO事業本部本部長である石田佳久氏にお話を伺った。

 ズバリ聞こう。低価格化の流れに加え、この不景気の中にあって、勝算はあるのだろうか?

7月16日発表された「VAIO type Z」。専用GPUとチップセット内蔵グラフィックス機能を切り替えられる「ダイナミック ハイブリッド・グラフィックシステム」を搭載するなど性能にこだわるだけでなく、カーボン素材やアルミを使ったボディーの質感やデザインも秀逸だ(画像クリックで拡大)