事故や“ニアミス”発生時の記録や安全意識の向上に向け、ドライブレコーダーの普及が進んでいるらしい。国土交通省の調査によると、既にハイヤーやタクシー、トラック、バス向けに約12万5000台(2006年3月時点)出荷されているという。

 ドライブレコーダーというのは、「事故やニアミスなどにより急ブレーキ等の衝撃を受けると、その前後の映像とともに、加速度、ブレーキ、ウインカー等の走行データをメモリーカード等に記録する装置のこと」(国土交通省「事業用自動車の安全対策:自動車総合安全情報」より)だ。フロントガラスなどに設置したカメラからの映像をドライブレコーダー本体に常に一定時間記録しておき、本体内に内蔵する加速度センサーが衝撃を感知した際に、発生時点から数秒程度さかのぼって発生後数秒程度までをメモリーカードに記録するというものだ。

ドライブレコーダーとは、飛行機のフライトレコーダーの「自動車版」と言える(国土交通省「事業用自動車の安全対策:自動車総合安全情報」サイトから引用)

 現在の利用者は運送業や物流業などが中心だが、事故の原因究明や状況把握に役立つこともあり、安全意識の高い個人ユーザーの利用も増えていくことだろう。また、飛行機のフライトレコーダーのように、今後乗用車に義務づけられていく可能性もある。

 要するに「事故の前後の映像(音声を含む場合もある)を記録する」というものなのだ。ガジェット好きの方々は、どのようなものなのか気になるのではないだろうか。

 だが、ドライブレコーダーはその製品の性格上、日本人は「事故が起こったときのことを考えてそのようなものを取り付けるなんて、事故を招きそうで縁起が悪い」などと考えてしまいがちだ。これが太古の昔から脈々と受け継がれている怨霊信仰((C)井沢元彦氏)である。

 というわけで、ドライブレコーダーを後ろ向きの目的(本来は「事故を未然に防ぐための啓蒙」や「事故原因を解明して今後の事故防止に役立てる」という大きな目的があるのだが、まあそれはさておき)ではなく、もっと前向きにというか、ドライブレコーダー自身を楽しんでみたい。つまり、ドライブレコーダーの「録画・録音」機能を楽しんでみようというわけだ。