ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回から数回にわたって「ソニーVAIOの逆襲」と題した短期集中シリーズを掲載したい。「テレビサイドPC TP1」の最新モデルが6月末に発表されたが、搭載するテレビソフトは久々にソニーの自社開発したものだった。自社開発ソフト「Giga Pocket Digital」は、ソニーの逆襲の皮切りだと戸田氏は分析するのであった。
テレビパソコンが普及し始めた頃、ソニーのVAIOはテレビソフトの機能で大きく他社を引き離していた。当時人気のあったソフトが自社製の「Giga Pocket」である。あたかも撮り貯めたビデオテープを管理するようなインタフェースで利用でき、高機能ながらわかりやすかったのだ。
その後、VAIOのテレビソフトはリモコンでの使いやすさに注力した「Do VAIO」に変わる。さらに、地デジ時代を迎えると、自社製ではなく他社製ソフトを採用することになる。
結果を見るなら、この流れはVAIOにとって大きなマイナスであった。はじめに断言しておくが、他社製ソフトが悪いと言うつもりは毛頭ない。他社製ソフトを採用することで、独自色が出せなくなったと言いたいのだ。AVに強みを持つソニーにとっては、重要な優位点を失ったのである。例えば、最近登場した外付けの地デジチューナーを買ってきても、VAIOのテレビ機能と大差がないのでは、あえてソニー製のテレビパソコンを買う意味がない。
地デジソフトの進化が止まる一方、アナログ対応ソフトだけが圧倒的に進化して、高機能化するなど、かなり矛盾していた時期もあった。
ところが、ついにソニーが自社製のテレビソフト採用に踏み切った。その名も「Giga Pocket Digital」である。アナログテレビ機能全盛の頃を知っている身としては、否応なしに期待が高まってしまう。さっそく徹底レビューをしてみよう。











