携帯での音楽ダウンロードは未定。いつ始まるのか?

 ただし、現時点のiPhone 3Gには、根本的な問題がある。それは、携帯電話ネットワークでの音楽ダウンロードができるかどうかが、いまだにハッキリしていないという点だ。2G版のiPhoneでは、スピードの問題があったため、携帯電話での音楽ダウンロードはできなかった。ユーザーは、パソコンでダウンロードして転送するか、Wi-Fiでダウンロードしなければならなかった。

iPhoneでは、「iTunes Store」に直接アクセスしての楽曲ダウンロード購入の開始時期が未定だという。とても便利なサービスだけに、気がかりなところである(写真はiPod touchでiTunes Storeにアクセスしたところ)(画像クリックで拡大)

 一般ユーザーの多くは「iPhone 3G」と聞いて、「ケータイ単体で音楽がダウンロードできるんだよね?」と誤解しているだろう。しかし、これは現時点では不可能だ。音楽ダウンロード販売の「iTunes Store」は、パソコンとWi-Fi向けのみで、3Gの携帯電話サービスからはダウンロードできない。これでは、iPhone 3Gの魅力は薄れてしまう。

 この点について、アップル広報に問い合わせたが、詳細を一切明らかにしなかった。ただし、iPhone 3G向けにアプリケーションを販売する「App store(アップストア)」は、7月上旬にオープンする。こちらはアプリケーションのみの取り扱いだが、10MBまでのダウンロードが可能になっている。一般的な楽曲ファイルは3~5MB前後だから、本当ならば携帯での直接ダウンロードも可能なはずだ。

 筆者の推測ではあるが、単純にiTunes Store側の準備が遅れているだけではないだろうか。全世界的に7月上旬の同時スタートはできないので、公式アナウンスが遅れているだけのように思える。「携帯で音楽をダウンロードできないiPhone 3G」のままでは、一部のマニアが買うだけで、一般ユーザーにはそっぽを向かれる可能性もある。

 もし、携帯での音楽ダウンロードができないのであれば、「パケット定額フル」の5980円は高すぎる。ユーザーの多くは、スマートフォンとしてiPhone 3Gを使いたいのではない。音楽プレーヤーのブランドとして買うのだから、携帯での直接ダウンロードができなければ、パケット使い放題にする意味はあまりないだろう。iPhone 3Gを買おうと思っているユーザーは、「iTunes Store」が携帯でのダウンロードに対応するかどうかじっくり見守りたい。